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【ロンドン発】今週の日記(4月24日~4月30日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。


4月25日:ブリクストン・アカデミー(O2 Academy Brixton)が閉鎖の危機ということで、当ヴェニューを救うための嘆願書がオンラインで開始されたというニュース。

事の発端は、昨年12月15日に行われたAsakeのライブ。会場の外にいた人たちが無理やりヴェニューに入り込んだため、クラッシュを起こし、ライブが途中で中止されるという事件が起きた。このクラッシュが原因で、レベッカ・イクメロ(33歳)、ギャビー・ハッチンソン(23歳)の2人が数日後に死亡。さらに、3人目のチケット保持者(21歳)も重体で入院中という大惨事を招いた。この悲劇は、「チケットなしで」会場に入ろうとした客と、イベントを監督するための適切な準備ができていなかったスタッフによって引き起こされたとされているが、未だ、ブリクストン・アカデミーは一時的に免許を停止され、ここのところ、永久に閉鎖させるべきかどうかが議論されているという。これは、メトロポリタン警察が、ランベス区に免許を完全に剥奪するよう働きかけていることから始まったらしい。4月26日に始まったこの請願は、30日の時点で既に4万人以上の署名を集めている(Change.Orgの請願書には、署名が1万人に達すると、「意思決定者」に認められる可能性が高くなると書かれている)。

私自身、ブリアカには何度も足を運んでいるが危険な経験というのは無く、駅近で利便性があり、スタンディング・フロアは、後ろに行くにつれてスロープになっているため、全体が見渡せて、お気に入りのヴェニューだった。しかしながら、この事件で死者が出てしまっている以上、このような惨事を繰り返さないというのは絶対だし、群衆統制を含む新しいセキュリティ手順を導入するのは最もだろう。今回の件に関しては、ヴェニューを閉鎖に追い込むのではなく、全てのヴェニューに関する注意喚起/警告として、セキュリティーを再アセスメントする機会にするべきではないだろうか。

Xfmの名DJ、ジョン・ケネディーも嘆願書への署名を訴えている。


4月26日:サンダーキャットとテーム・インパラのコラボ曲が悶絶するほど良い。60年代のサイケデリックな音質と80年代のシティーポップの爽やかさを兼ね備えつつも、ベースラインがやはり貴重な音作り。何度も繰り返し聴いてる。


4月27日:家族でマンC vs アーセナルを観る。同時にチェルシーがブレントフォードと対戦しているにも関わらず、息子たちはほぼ無関心(チェルシー0-2で敗れる)。アンチ・アーセナルなので、当然マンCのサポートになるが、会場にノエル・ギャラガーもあり、気分がアガる。それにしても、スカッとするほどアーセナルを倒してくれたね。オンターゲットのシュート数だけをとってもマンC圧勝でした。

Erling Haalandの身体見て!ボディのratio凄くないか!?腹回りは細いのに、腿の筋肉!長男に見せたら、彼の理想とするボディらしい。


例の、エド・シーランが‘Thinking Out Loud’のコード進行で、マーヴィン・ゲイの ‘Let’s Get It On‘ に似すぎていると訴えられている件で、BBCの音楽コレスポンデント、マーク・サヴィッジが分かりやすく簡潔に説明している。

メロディも歌詞もオリジナルとは全く違う、と明言した上で、コードの類似性を説明。‘Thinking Out Loud'の 「D D/F# G A」 と   ‘Let’s Get It On‘ 「D F# G A7」(オリジナルのキーは異なる)を弾き比べている。シーラン側は、これらのコードはロックンロールの"Building Blocks" であり、ロックの歴史を振り返ると、多くの楽曲がこれを似たような形で使用していると主張。ここで、サヴィッジは、コモドアーズの'Easy' を引き合いに出している。争点はこのようなBuilding Blocksは著作権を持つのか、ということ。ここではそれに関しては言及しておらず、陪審員の評決を見守るとだけ述べている。コメント欄では、「コードには著作権は付随しない。メロディーや歌詞ならまだしも」や「もしコードに著作権を与えるなら、今私たちが聴いている音楽は存在しないことになる。なぜならその90%はたった4つのコード進行で出来ているから」という音楽的な意見から、「私はマーヴィン・ゲイを愛していて、エド・シーランのファンではないけれどこの訴えはバカバカし過ぎる」などのマーヴィン・ゲイ・ファンからの擁護などもあるが、やはり「マーヴィン・ゲイ・エステートどんだけ貪欲なんだ?」や「これエド・シーランだから(=お金がとれそうだから)訴えられたのか?」というコメントも。長男は、エド・シーランのファンではないが、「アンフェアだと思う」と言っているが、私もここで、コードに著作権を与えてしまったら、これからの作曲活動自体が非常に難しく(というか不可能に)なってしまうかもしれない、という懸念が拭えない。アメリカ裁判所の陪審員がどのような評決を下すか、気になるところだ。それにしても、彼がこの裁判に取られるお金と時間、そしてストレスを考えても気の毒な気が。こんなことやっている位だったら、創作活動したいだろうに。


4月28日:先週取材した、ストラスベリーの展示会訪問が記事になりました。


今日から、ロング・ウイークエンドを利用して、次男と夫がクラブチームのラグビー・ツアーでアイルランドへ行ってしまった。3泊4日。クラブハウス集合だったので、車で送っていったのだが、結構お母さんの参加者もいる。「あれ?マミも来るの?気が変わってくれて嬉しいわ!」とジョークを飛ばされたので、「来年ね!」と返したが、なんだか楽しそうな雰囲気に本当に行きたくなった。



アイルランド着く早々、ギネス飲んでる。


4月29日:ニュー・モルデンに初めて行ってみたのだけど、想像していたのと全く違った。もしかして、行った場所間違えてます?


Hマートで長男が買った恐ろしく甘いゼリードリンク。
その後、タイワニーズ・バブルティー・ショップで、ビスコフ&ミルクのドリンク。
こんな甘いの良く続けて飲めるな。


4月30日:
今日のラグビーの試合@アイルランドは、義母の実家のすぐ近くということもあり、夫は地元に住んでいる、親戚やいとこたちを観戦に招待。試合は圧勝で、その上キャッチアップもできて、とても良い日だったと報告が。よかった。

だから、次男の写真を送ってくれっつてんのに、送られてくるのはギネスの写真ばかり。

彼らは明日、ロンドンに戻ります。

(今週終わり)

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