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ホット・チップ@ブリクストン・アカデミー 21/9/22



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期せずして、まさかの最前列!

ショーの開催がアナウンスされて以来、ずーっと心待ちにしていたホット・チップ@ブリクストン・アカデミー。サポートがスクリッティ・ポリッティだったので、こちらも見逃せないと少し早めにヴェニューに着いた。とりあえず行けるところまで前に行ってみようと思って進んだら、最前列のバーが見える。すかさず場所確保したよね。最前列でライブ観るの、20年ぶりくらい?いや、22年ぶり?

予定時間の9時を15分ほど過ぎたところで、メンバー登場。Devo?へのオマージュか、フィリックス以外は全員白で統一。前後の2列体制で、前列はメンバーの4人、後列はフィリックスとドラムのレオ、そして  Grovesnorのロブ。 "Freak Out/Release"で始まったショー。 “Wild beast / Freakout release” の部分はロブが担当。ブリアカは音が良い。アレクシスの声もとてもクリア。ニュー・アルバム『Freak Out/Release』はロッキンオン誌でレビューを書かせてもらい、以来かなりのヘビロテで聴いているから、アルバム曲がライブで聴けるの嬉しすぎる。"Freak Out/Release"を含め、シングルカットされている"Eleonor"、"Down"は、ダンサブルでありながらも、やっぱりライブだと踊って見逃すのが辛いので、しっかり聴くことにする(踊ったけど)。アルが、「ロンドンは地元だから、便利だね」と。だから4日も演るのか!?それにしても、彼ら、演奏が本当に丁寧。以前ジョー・ワイリーがホット・チップの音楽を”laid-back”な音楽(褒め言葉)と言っていた、ということを、BBC Radio2 で、アレクシスが述べていたが、確かにそんな感じ。乗れるし、踊れるのだけど、狂気乱舞という感じでは決してない、”laid-back”なダンス・ミュージックと言った所だろうか。いや、ホットチップの音楽を端的に言うと、”洗練されている”の一言に限るだろう。

アルバムの中でもかなりのお気に入り、"Hard to Be Funky"は、アレクシスの声の違った側面が聴けるダウンテンポな曲。続く、”Broken”も不安定な心理状況を謳ったもので、それでも流れるようにダンスフロアに身を任せられのはホット・チップの魔力。しかし、”Broken”演奏後、なんどドラムのバスドラが故障。アルが「”Broken”だけに・・・」とシャレをかましていた。大急ぎでバスドラを取り換える最中、ロブが前方に出てきてオーディエンスに手拍子をあおる。ロブはライブ中もファンサービスを忘れない。続く
”Hungry Child”ではジョーの弟さんがコーラスで登場。兄弟でヴォーカルを担当した。

ESG'の "Dance" のイントロでオーディエンスを一気に乗せると、そのままお待ちかねの"Over and Over"へ!今回のライブは、"Boy from school" (大好き!) や "Ready for the floor"など、古い曲もかなりアレンジを変えていて、イントロでは何の曲か分からなかったオーディエンスも多かったと思う。実際に私の隣の確実に10代と思われる客は、メロディーに入ってから気付いて歓声を上げるという事が多かった。それくらいアレンジに手が込んでいて、私は古い曲はライブで何度も見ているので、これはこれでとても感心したし、得した気分にもなった。

アンコールは3曲。アレクシス、また衣装替え。実は本編の途中で白のコートを脱いで、ショッキング・ピンクのトップになったので、今回の衣装で3回目。バックに「TRANS」の文字が入ったカラフルなブルゾン。"Out of My Depth"、"Melody of Love"を披露し、最後は、皆のお気に入り"Huarache Lights"で終了。

最後にホット・チップを観たのは去年の11月、ハックニー・アースでそれほど大昔という訳ではないのに、今回のライブは前回とは全く違ったものだった。前回のライブは、演奏がもっと直球で、もっと縦ノリな感じだったけど(チャリティー・ギグだったからか、シンプルだった)、今回は、ステージのヴィジュアル・アートや衣装、ステージング、そして、演奏、アレンジまでもすべてがクリエイティブで完璧だった。

とは言え、やっぱり、"One Life Stand"、 "I Feel Better"、 "Out At The Picture"なども聴きたかったなあ。セットリスト、微妙に変えたりするんだろうなあ。もう一日行きたいなあ。

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