ほとんど、うだうだしつつ、時々本気なライターの日々のあれこれをエッセイで。主にくだらないことでいっぱいの私の日常を、気軽に面白く、失笑してもらえたらよいです。
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2020年8月の記事一覧
光を見る前、いちばん深い"よる"に襲われる
あお、みどり、ぐんじょう…
薄い、薄い色を幾重にも重ねるようにして
壊れそうに繊細な"よる"は、仕上がった。
やがて
美しく深い闇は、街に影を落としていく。
しくしくと泣きたくなるようなよるも
あの人の声がききたくてヒザをかかえるよるも
わけもなく消えたくなるよるも
すべてはいっときの夢のような、あの深い闇のなか。
耳鳴りがきこえるほどの静寂のなか
不安やおそれ、見えないものへの