5.5 愛は奇跡
人は何のために生きるのだろう?
より富を得るため?地位や名誉が欲しいから?
中にはそう答える人もいるかもしれないけれど、あの世にはもっていけないものばかり。
私は幼い頃からそんなことばかり考えていた。
親から愛情は受けていたけれど、同じくらい傷つくことがあったから何のために私は生まれてきたのだろう?といつも自分に問いかけていた。
安心できる場所が家庭じゃなかった。
大人が怖かった。
いつも人の顔色を伺っていた。
自分なんて出せずにいたから、大人になって感情の出し方すらわからなかった。
人を見れば自分を傷つける人かもしれないと思って心でバリアを張る。
そんな私がコーチングでひたすら自分と向き合い
変わった。
初対面の人から「明るい人で笑顔が素敵」と言われるくらいになった。
幼少期に問いかけていた「人は何のために生きるの?」の私なりの答えはやっぱり【愛を学ぶため】だと感じる。
痛みを知った分、人の痛みがわかるようになったのかもしれない。もちろん全てはわからない。
でも心がぎゅーっとする苦しみを一緒に感じることはできる。
その苦しみを分かち合おうとする。
同じ痛みを体験させたくないから大事な人を守ろうとする。
そうやって自分の中にある愛の発露をしていく過程そのものが生きる意味なのかなと私は感じている。
愛情に善悪はない。
そして愛情はあって当たり前なものじゃない。
愛されて当然じゃない。
愛は奇跡。
人の心の奥底にある本質。
人の笑顔や優しさ、愛情あるが故の厳しい関わりもその人が今まで生きてきた中で培われたものが溢れ出てギフトとなったもの。
この世で当たり前なことなんて何1つない。
明日も生きてる保証のある人がいないように、全てが不確かでままならないことばかり。
だからこそ感謝して生きたい。
今ある環境に胡座をかくことなく、小さきものとして謙虚に今を生きていきたい。
生きてる、生かされていることも奇跡。
あなたとご縁があったのも奇跡。
愛は奇跡。
当たり前じゃないから尊い。
尊いものだけど、人が生きていく力になる。
目には見えないけれど、一番大事なもの。
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