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目上の人との付き合い方について ー「本当のわたし」をわかってほしい病ー

ふと気がつくと、いつも目上の人に嫌われていた。パートのおばちゃんやバイトの先輩と、接し方がよくわからない。なんかわからないまま、気がついたら居心地悪くなってて、先輩の嫌なところばかり目について、相手からも超嫌われてる。
しかしその嫌われている相手にさえ、「本当のわたしをわかってほしい」、「本当のわたしと、友達みたいな関係を築いてほしい」と切望し、自分を捧げたりしていた。

わたしは30歳を前に約2年引きこもり、人生の土台を見つめ直す機会があった。それで、これまで目上の人との接し方がよくわからなかったのは、人生で最初の人間関係を築く「家族」との関わり方に大いに問題があったのだと分かってきた。
現在、自立支援団体がやっているカフェでスタッフの見習いをやっている。そこで一緒に働いている先輩と接する中でたくさんの学びがあった。
先輩から、いまはたぶん、嫌われてはいない。だけど、初日から、本当のわたしをわかってほしい、認めてほしい、早く打ち解けたいとそればかり願っていた。先輩と一緒に居酒屋に行って、本当のわたしを出して冗談を言い合う妄想を、切実にしていた。

だけど、この間ふと、立ち止まって考えた。「本当のわたし」って、一体なに? 何をベースにしているの? よく考えたらそれは、母との、親子の立場が逆転した支配関係で生まれた、「自分のわがままがすべて通り、なんでも好きなようにできる、ジャイアンのような性格のわたし」だった。そうだ、わたしは、人を支配する/支配される の関係しか作れないのだ。わたしが望んでいる「わたしに居心地のいい関係」とは、相手を支配し好き放題する関係のことだった。

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