みなさんは子供の頃に
風に話しかけた事はありませんか？
小学校5年の頃に初めて自転車を買ってもらい
嬉しくて楽しくて
日が暮れるまで毎日練習をしたものです
そして中学生になったとき
今まで行った事のない場所へと
小さな冒険をするのが日課になりました
その中でもなぜか海岸線を辿るのが楽しくて
通い慣れた浜では無く切り立った崖の向こうへと
夢中で自転車を走らせました
そこには赤土だらけの荒れた場所を抜けたら
眼前が急に開けて海が視界に飛び込んで来ました
知らない海
知らなかった海がそこにありました
突堤と古びた小屋があるだけで
船でしかそこへは行けない・・・そんな場所
それと同時に少し冷たいけど
気持ち良い風が出迎えてくれました
『おかえりなさい』
そう聞こえた気がした瞬間に
空は高くなり雲は流れていく
目の前の光景に
何とも言えない感動に包まれました
その日から
私だけの秘密の場所となったのです
その日あったことや人に言えない事を
ぶつぶつと呟いていた筈が
次第に話す私にまるで応えるように
風が吹いて来ました
柔らかく頷く様に吹いてくるのです
13歳の多感な少年だった私の話し相手でした
スピリチュアルなんて言葉も知らない
チャネリングなんて意味すら知らない
でも何でも話しかけていた
何でも答えてくれていた
雲を動かし形を変えて空というキャンパスに
幾つもの答えを書いてくれていた
ポンコツでも誰も笑わないし貶さない
ひとりぼっちを嘆かないで済む
甘くて清々しくて楽しい自分だけの場所
自分のために吹いてくれる風
それが自分を見守る『龍』のメッセージだと
気づくのに後何十年も掛かるのですけどねw
龍は形を変えます
変幻自在なのです
もちろんあなたのそばにもいます
私たちの問いかけに飽きる事なく
答えを風の中に託して届けてくれます
大切だったあの日のあの場所は
3年後に団地となり無くなってしまったけど
風が吹くと思い出すあの日の大切な場所です
きっと皆さんも同じ経験がある筈です
子供心に戻って無邪気に
そして素直に呟いてみて下さい
きっと風はそして龍は
あなたに答えを届けてくれるでしょう
今日も明日も皆様が元気でありますように
ウィルスに負けませんように
by ケンケン
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