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一度死んだから言えること


◉閑話休題26【温故知新】


古きを訪ねて新しきを知るとは
それは古きことが
古びたもの
錆びたもの
衰えたものという事ではない

時代という時間経過の中で埋もれてしまった根本的なものを知ると言うことだ

古きが良くて新しきが悪いと言うわけでもないしその逆もまた然りなのだ

宇宙において時間は意味をなさない
生まれるか消滅するかである
時間が経過したものを老いというなら
進化や生きることの努力は老いとなる

すべては同時にあるものだ

樹木の年輪を見よ
中心に行くほど古くなり
外皮に近いほど新しくなる

その両方があって樹木は成り立っている
あなたの中にも過去と今が同時にあるではないか

子供の頃を若いというのか
古き自分と思うのか
生きているのは現在の自分だとすれば
幼き自分は過去であり古き自分だ

だが古き自分が頑張って生きて
今の自分がある

すべては同時にあるのだ
過ぎ去ったわけではない
今という時間の視点に縛られてはいまいか?

それに気づくならば
その時に古きも新しきも
あなたの力となろう


続く


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