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わたしは猛毒を発しているのか

豆と小鳥
はなしのとまり木 #6は
「とがった三日月が輝き、
   湖から涼しい風が吹く夏の夜」
     の創作小話。

ナミン 作
バク  朗読とサムネイラスト でお届けさせていただきます。

ポッドキャストとyoutubeはこちらになります。



もう少しでクローズする
海の家で焼きそばを食べながら。
ブルーベリーのジャムをコトコト作りながら。
真夜中に背徳のアイスを食べながら
お聴きくださったらうれしいです。


今年になってからうちにあった観葉植物が
ひとつを除き全て枯れてしまった。
周りの空気を読まずに元気にサバイブしてるのは水栽培のポトスのみ。

風水によると植物が家の悪い気を吸ってくれ、
身代わりに枯れてくれたらしい。

そーなん?それは申し訳ないやろ。
もしかしたら私から猛毒の気が出ていて、
植物の意思とは関係なしに枯れてしまったのかもしれない。
いずれにしてもさみしいし悲しい。

以来、また枯らしてしまうかもと思うと
怖くて新しい植物を買う気になれない。
私の邪気で植物の具合が悪くなるのではと植物園にも行く気になれない。
植物さんらに「げーっ、なんなんこの人。えげつないもん出してはるし。時々おるよな、猛毒出してる人。かなんなーっ、早よ帰ってほしいなあ」とディスられるのも忍びない。

実は猛毒の気を出している自覚はない。
それがさらに深刻な事態なのでは?と思う。
何事も自覚できていないことは厄介だったりするから。

森ぐらいのでかいスケールになると
ひとりのおばちゃんの邪気くらい屁のカッパだと思うので、
当分は広大な森の広大なエネルギーのお世話になろう。そしてもう大丈夫だと感じるようになったら又、お家に植物さんをお招きしよう。








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