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出家しちゃおーかと思ってた

豆と小鳥エピソード122は「ダンス!ダンス?ダンス!」をテーマにバクとナミンが話してます。

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20代前半の頃の一時期、出家しちゃおーかと考えてました。
幼いなりに自分なりに真剣に考えた。
若いくせに「生きる」ことに疲れてた。
今、思えば若いからこそ疲れてたのかもしれません。

駆け引きの多い恋愛や
努力はせずに人を羨み嫉妬する自分。
雨の日の髪の毛のブローや
毎朝、二重瞼にするためにスコッチテープを薄く切って、
目の上に貼ることもめんどくさかった。
全く先の見えない未来を不安に思って杞憂することにも飽きていた。
加齢しておばちゃんに近づいていくことも恐怖だった。


自分が大嫌いで、エゴのでかさに気づく度に辟易してたけど、
どうしようもなかった。
モロモロに疲れてしまい、こんなことで煩わされずに
シンプルでストイックなライフスタイルで平常心を軸に置き、
不動心を目指し、人生を全うしたい。
そう思っていたのです。
その頃、私が最も求めていたものは平穏なココロ。

頭を丸めるとブローしなくていいし、尼さんになったら友達の結婚のお知らせに焦ることもなくなるし、色や欲やエゴのうごめくドロドロした世間から
「イチ抜けた!」ってできる。
ピースフルな仏道に憧れたのです。


ちょうど大好きなショーケンが大麻でパクられ、瀬戸内寂聴さんの
京都、嵯峨野の寂庵で駆け込み修行を始めたのは
私が20歳の頃でした。

ところがです!当時、瀬戸内さんのお寺にはお手伝いさんら、女性がたくさん働いたり修行をされてたらしいのですが、老いも若きもみなさん、ショーケンにメロメロになり、彼も修行&謹慎中の身の上で
調子に乗ってお寺で飲酒などの掟破りの数々。
寂聴さんもついにギブアップして、ショーケンを他の禅寺にお願いしたエピソードを知り、お寺のような清らかで静粛な環境の元でも煩悩を滅却することがいかに難しいのか、人の業とはいかにもディープホールな!と愕然としたのを覚えています。

早寝早起きをし、冬の朝に裸足でお寺の廊下を雑巾がけしたり、
落ちることを止まない枯れ葉を来る日も来る日も掃き清め、
精進料理のみを食し、座禅を何時間も組み、何キロも歩き托鉢に回ったりなどしても、煩悩は消え去らないのか!そんな簡単なものじゃないのかと
救済の道を閉ざされた私はかなり絶望に近い気持ちになりました。

そこで私は考えた。
仏道にはすがらずにバブル全盛のわちゃわちゃした
世の中をいかにサバイバルしてこうか。。。
明確な答えなど出る訳もなく、
そこから私はココロについての本や小説などを今まで以上に熱心に読みふけるようになりました。
今なら答えは自分の中にあるのになぁってわかるんだけど、
あの時はわからなかった。誰かに答えを教えてもらいたかった。



朝は野菜たっぷりのスープでスタートして
ハロウィンのコスチュームを手作りしながら
眠る前にゆっくりストレッチして深呼吸しながら
お聴きくださったらうれしーです。



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