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Cinema 4Dで作った「FILM LOGO CG AWARD」応募作品について①

こんにちは。
今回「FILM LOGO CG AWARD」という映像コンテストに応募しました。
その応募作品について、
どういう意図でつくったのかなどを書いてみようと思います。
あとで自分で見返してもおもしろそうなので。

このコンテストって?

このコンテストっていうのは、
株式会社Vookさんが主催で、株式会社6秒企画さんが協賛のコンテスト。
募集テーマは「6秒企画のロゴを使って映画会社のオープニングロゴっぽいCG映像をつくろう!」というものでした。

審査員は、朝倉 涼さんと6秒企画さん。
グランプリ賞金30万。
ASUS賞でノートPCもらえたり、ペンタブ、Maxon One1年分、Aeのプラグインなど豪華賞品いろいろ。


応募した作品

実際に完成した映像をご覧ください。

2つ応募したんですが、今回のnoteでは上のカラフルな作品について書きたいと思います。
とはいっても映像の中身以外の考え方はどちらにも共通するものです。


応募しようと思った理由

僕が最初にこのコンテストを知ったのは、たぶんTwitterかFacebookでの
CGWORLDの投稿だったと思います。

ああこういうコンペがあるんだなー映画のオープニングロゴかー
なるほどーと思ってたんですけど、
「朝倉 涼」「6秒企画」この2キーワードを見たときに、
あ、なんか出したいかも…と思いました。

朝倉さんと面識はないんですが、
日本でCinema 4Dやってて知らない人はいないでしょう~という方で、
昔からいろんな部分ですごい人だなーと思っているので、
その人が審査するコンペって良さそうだな!とまず思いました。

6秒企画さんも組織の事はこれまでほとんど知らなくて、
白戸 裕也さんだけTwitterでフォローしててよくみてます。
会社の事は全然知らないんですけど、
なんかおしゃれそうだなという印象を漠然と持っていました。

コンテストって誰がやってて誰が審査員なのかっていうのが結構大事で、
リスペクトできないし、なにかのプロフェッショナルじゃない人(組織)に
点数つけられても、なんだかなあと思っちゃうので。

その部分で、
Vookがやって朝倉さんが審査員で6秒企画のロゴを使うとなると
自分的にはBadな要素がなくて、とてもよいコンテストなのでは?
と思い、応募する事を決めました。


なにを意識した?

どういうの作ろうかなーと何日か考えました。
この手の作品を作る時に僕がとても意識していることがあって、
それは「寄り添えてるかな?」ということ。
今回でいったら、

・映画のオープニングロゴ
・6秒企画

この2点をちゃんとそれぞれ存在させる というか
それらしさ それ特有 それたらしめるもの などを
含むようにしなければいけないと思っています。

いけないっていうか、
そのお題 その状況 環境でしか成立しないようなものが好きなので、
自分で作るものはそういう考え方でやっています。

だれかが作ったものをディスりたいとかではなく、
自分はしたくないという意味でいいますが、

映画のオープニングロゴ感あるけど
仮に最後のロゴが別の組織のロゴでも問題なくね?

6秒企画らしさは表現されてるけど、映画のオープニングロゴ感なくね?

こういう風にならないようにしようとまず意識しました。
みんなそれぞれの解釈と表現したい事があるので、もちろんあくまで僕の考え方の話です。

これとおなじことなんですけど、
この条件じゃないと成立しない映像か?という部分も意識しました。

僕がつくった映像のC03がこういう感じなんですが、
数字の6がたくさん並んでます。

6秒企画だから数字の6

めちゃくちゃ直球…
だけどこれは6に意味がある映像でしか使えない画なんですね。
仮に「Vookのロゴを使って映画のオープニングロゴをつくろう!」という
コンテストだった場合、↑の画像は使えないですよね。
使えないっていうか、使ったら謎ですよね。
「あれ…6ってなんだ…?」
という意図しない違和感を与えるだけですよね。

なのでその条件でしか成立しない、汎用性の低さ、
それは僕は映像を作る上で勝手に大事にしています。


映画のオープニングロゴを感じさせるものって?

映画のオープニングロゴ感 6秒企画感 
それぞれに寄り添いたいと決まりましたが、具体的にどう表現するか?
まず映画のOPロゴをYoutubeでたくさん観ました。
共通項を見つけました。

・1カット
・動きゆっくり ゆったりめ
・文字メタリックぎみ
・ラスト結構そのままの流れで終わる(改めて2Dロゴに場面転換しない)

もちろんこれに当てはまらないOPもたくさんありました。
でも僕はこれらのポイントが"それ"らしさをだしてるなぁと思いました。

↑のポイントをそれぞれもうちょっと細かくいいます。

・1カット
これは1フレームでバチっとカットが変わらないってことですね。
ずっと同じカメラで展開されるということです。

・動きゆっくり ゆったりめ
あんまり速い動きしないなと。
ズーーーーーン、ドゥーーーーーンみたいな動きが多いと思いました。
それがたぶん厳かでリッチな感じを演出してるんだと思います。

・文字メタリックぎみ
金とか銀とか多いなと思いました。
こまかくキラキラする感じではなく、結構フラットで大きい面で
光る感じが多いのかなと。

・ラスト結構そのままの流れで終わる(改めて2Dロゴに場面転換しない)
例えばParamountだったら山をバックにしてる世界でお話が進んでいて、
ラスト、文字だけの状態にフェードで変わるとかではなく
そのまま山バックのまま終わる みたいな部分です。

みんなの応募作品をみてたら、結構ラストは文字だけの状態にフェードで変わってて、
僕の作品では2つともそれまでの世界感のまま終わってるので
「あれ?俺のレギュレーション違反してる?」とちょっと思ったんですが、
でもロゴ自体はもちろん出してる(しかも結構長時間w)ので
まちがってないでしょ!と思っています。
ロゴ画像を2秒間は露出してくださいとかであれば話ちがいますけどね。

映画OPロゴ感まとめ
僕としてはこの4ポイントのどれかだけでも表現できれば
映画のOPロゴ感を多少なり含めることができたと思えるはずです。
仮に、メタリックな文字を登場させるだけで映画のOPロゴ感でる?
と言われればむずかしいとは思います。
でも、なぜ文字をメタリックにしたのか自分ではスジが通るので、
それでいいんです。


6秒企画を感じさせるものって?

おなじように、6秒企画みを感じるものを探します。
まず社名ロゴの想いが書いてありました。

様々な図形が組み合わさったロゴは、多種多様な人材や能力、技術や手法、アイデアや企画が組み合わさり、新しい価値を生み出したい想いを込めています。

次に6秒企画さんのWEBをみにいきました。

あっという間に、あっと言わせる

私たちは、オンライン動画広告の制作プロフェッショナルです。
クリエイティブとテクノロジーを掛け合わせ、手法や表現を常に
アップデートし、あっと言わせる動画クリエイティブを生み出します。

Our Vision

そのほか、WorksをみたりMemberをみたりして
やっぱおしゃれな感じだなーと再認識しました。
そしてサイバーエージェントグループであることも、個人的には
6秒企画さんを語るうえで重要なことなのではないかと思っていました。
これらを自分なりに咀嚼しました。

・ロゴから連想されるプリミティブな印象や数字
・多様性、様々な世界観、よくある感じじゃない新しい表現
・あっという間→一瞬→何度か見ないとわからない→何度もみたい
・サイバーエージェントの特徴的なカラーを共有してグループ感の表現

・ロゴから連想~
シンプルで飽きのこなそうな図形で構成されているので、
おなじようなトンマナのオブジェクトを使いたいなと思いました。
あとは、6を大事にしようと思いました。

・多様性~
主にそのまま多様な世界観を表現しようと思いました。
その上で新しさ、アップデート感をだすために、置きに行ったありきたりな表現ではなく、
少しクセのある表現・色味を選択しました。
カラーもグラデーションを多用することで多彩で幅の広さを演出しました。

・あっという間
一度みてある程度把握できる感じではなく、
1週目はちょっと圧に押されてワオ…ていう感じで終わり、何度かみて
全体像がわかってくるような、そんな感じにしようかなと思いました。

2つめの作品ではまた別の解釈をしているんですが、
それはまた勢いがあれば別noteに書くと思います。

・サイバーエージェント
ブランドを象徴するグリーンカラー。
これをまとうことで、グループの一員であることを薄く、いやらしくない程度に表現しようと思いました。
結果として、カラーコードはちがいますが全カットに緑を登場させています。

これらを意識して作っていこうと思いました。


そしてこれから…

ここまで色々出揃ったら、具体的な映像の中身をかんがえていきます。
Cinema 4Dまで全然たどり着かなかったんですが、もう疲れたのでここで終わります。。
つづきはまた別noteに書きたいと思います。
読んでいただいた方ありがとうございました。

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