自分のことを認められるようになった(やっとここまできた)

3月31日。
私は、とてもワクワクした気持ちで、この日を迎えています。
正直、昨年末までは本当に辛かったので、心から嬉しいです。

何が変わったのか。


自分のことを認められるようになったのだと思います。
学んできたこと、頑張ったこと、経験したことは裏切らない。
これ以上ないくらい私は頑張ってきたよ。そして、私は前より成長しているぞって思えているのです。

幼稚園で子どもたちと過ごしていた私は、夫の罹患をきっかけに、未知の世界に飛び込むことになりました。
科学的根拠も、医療制度もわからず、耳障りがいい言葉にすがっていた私が、患者会の代表をするという現実は容易いものではありませんでした。
希望の会を信頼してくださる会員の命のために、私は自分の立場の責任を痛感する日々でした。


自分で言うのもなんですが、本当に必死で勉強しました。
はじめはチンプンカンプンだった話も「わからない」「難しい」では済まされない立場であり、必死で食らいつくしかなかったです。

筋肉は裏切らないではないですが、積み重ねって変えていくんだなと思います。
『継続は力なり』」と言いますが、この夏で理事長になって丸5年、やってきたのです。

夫は頭が切れ、根性が座り、常にブレない人だったので、その立場を私が引き継ぐには、本当は無理があったのだと思います。時に、気持ちに竹馬をはき、強がってこないと過ごせない日々もありました。
そんな私に、臨床試験のこと、会議の傍聴の大切さ、どうやってロビイングするのかなど、一から教えてくれた患者会の先輩が二人います。この方たちがいなかったら、私はきっと進めなかったと思います。

大切な人を人生の中から喪うということは、たぶん、永久に納得できることではありません。
それでも、どこかで、自分の気持ちに折り合いをつけなくては生きてもいけません。
こちらを変えてくれたのは、医療者の方々だと思っています。
医療者が、ド素人の私の意見に耳を貸してくださり、共に考え、行動してくださる中で
私は、現時点の医療を理解し、自分に折り合いをつけられたのだと思っています。

見る角度によって、長所短所は表裏一体。
誰かからは「なんだ、あいつ」と感じることが、活かし方によってはその人の力だったりする。

3月31日は年度終わりですからね。
明日から続く未来の日々、自分の特性をいい力に出来るように考え、のびのび、思いっきり
生きていこうと思います。

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全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。