たぶん酔っただけ（キーマカレー）｜酒と肴 その九十八

季節の変わり目、気温の高い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

こちらはどうにも調子が上がらず、心身ともに今ひとつ。暑さを理由にビールや酎ハイなどをやり過ぎて、早くも夏バテ状態です。

お誂え向きに春の土用に入りましたから、ここはひとつ鰻でも食べて精をつけたいところ。
だけど、年度の切り替わりはお誘いも多く物入りでして、真冬並みの懐具合に震える今日この頃でございます。季節感とお金はどこに消えてしまったのでしょうか？

酔いに任せてはしご酒をキメれば、当然出費はかさみます。素寒貧なのは自業自得だと理解しておりますが、広い視野で捉えれば、季節外れの暑さで呑み過ぎた側面もある訳です。
この異常気象は、経済成長を追い求めた人類の連帯責任ということで、家計からお財布への公的資金の注入を求めるものであります。

なんて詭弁が山の神に通じることはなく、まるで状況が解決しないことは存じております。それでも酒は呑みたくお腹も空きますので、出来うる対処を探す事にしました。

給料日までまだ日がありましたので、冷凍庫を漁り、古の地層から挽き肉を掘り当てます。買い置きの玉ねぎはまだひとつ残っていますので、これに特売のカレールウを買って、キーマカレーを拵えることに。

いつもはジャワカレーなのに、ふとゴールデンカレーを試してみたくなり、手に取りました。そろそろＧＷだからと思われます。

3割引きの誘惑に、中辛と辛口をそれぞれ買ってしまう計画性の無さ。お金がないってのに何をしているのでしょう。クレカやバーコード決済はこういうところがあります。加えて家を出る時は「第三のビール」と固く誓っていたはずなのに、「大好きなビール」を買ってしまう意志薄弱。音の響きが似ているから、間違ってしまったのでしょうね。蒲鉾が魚から出来ていることを知らなかった振りをするのと一緒です。

そんなこんなで豆入りのキーマカレー。水は加えずトマト缶の水分のみ、バターをたっぷり使っていますので濃厚な仕上がりです。アチャール的にキュウリのサラダを添えました。

お米はもちろんですが、業務スーパーで売っているチャパティともよく合います。サラダも入れて巻けば、豆のほくほくにダイスに切ったキュウリのシャキシャキがいい塩梅。辛さと酸味、それにビールで暑さを吹き飛ばしましょう。

気のせいかも知れませんが、調子も上向いてきたようです。

メニューと食材
・キーマカレー（ゴールデンカレー辛口/中辛、合挽き肉、玉ねぎ、トマト缶、ミックスビーンズ、ニンニク、バター、ソース、こしょう）
・胡瓜のサラダ（胡瓜、オリーブ油、レモン果汁、塩、こしょう）