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益田ミリさんの「考えごとしたい旅」を読んでフィンランド旅に思いをはせる

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
ながーい夏休み、外に行かない小4男子と二人。
二人とも読書好きなので、本を読んでいました。

で、今回ご紹介するのが、益田ミリさんの「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」。

イラストレーターで、漫画やエッセイを数多く書かれている益田ミリさんが2017年から2019年間の3回にわたってフィンランドに一人旅された際の記録です。

私自身、旅好きではありますが、正直、北欧はそんなに興味がある国ではありません。
北欧デザインも嫌いじゃないけど、わざわざ現地にいきたいというほど好きというわけでもないし、北欧の歴史遺産にも自然にも食指が動かず。
それよりも、見てみたいもの、行ってみたい国がたくさんありすぎて、まずはそっちに行ってから考えてみるか・・・という感じです。

それなのにこの本を手にしたのは、「考えごとしたい旅」というタイトルに興味を持ったからでした。
(あと、シナモンロールが大好物というのも・・・)

表紙を開くと、まず益田さんご自身でとられたと思われる写真が掲載されています。
たくさんのシナモンロールをはじめとするスープや料理の数々。
失礼を承知で言うと、写真自体が上手というわけではないのですが、本文の料理の説明と合わせてみると、非常に興味をそそられます。

うすうす気づいてはいたのですが、この本を読むことではっきり自覚しました。
私、かなり北欧料理が好きです。

それはさておき、読み進めていっても、やはりフランスやイタリアのような派手で目を引く「目玉」があるわけではありません。
でも、読んでいてとても心地よかったです。

益田さんとは年齢的に近く、お店の人に対する気の使い方や危機管理のスタンスも似ているところがあり、一緒に旅しているような感じがしました。
一人旅だからといって、積極的に現地の人や旅人とコミュニケーションをとるぞという意気込みがあるわけでもなく、公共の交通機関をつかってたんたんと目的のものを見に行く、という旅が私の好みだったからかもしれません。

益田さんが旅した当時のフィンランドの印象をざっくりとまとめると、
・人が親切
・デパ地下のお惣菜が充実
・おいしいパン屋さんやカフェがある
・一人で過ごす人をよく見る
っといった感じでしょうか。
一人旅には最適な条件がそろっています。

読み終わった後、軽く観光しつつ、こんな風にカフェでシナモンロールやコーヒーをとりながら休憩し、トラムを利用して街歩きするのもいいかもなあ・・・と思いました。

若いころの海外個人旅行は、主に五感(時には第六感まで)をフル活用し、知らない場所をサバイバルすることで、めいいっぱい生きている実感を得る、というわりとアドレナリン放出系の旅でした。
特に昔はスマホなんて言う便利なものはなかったので、本当にヒリヒリしながら旅していました。

しかし、年齢的にも、何かを見る旅というよりは、こうゆう生き方を見つめる旅をしてもいいかもな・・・と素直に思いました。

そんなことを考えつつも、まずはどうしようもなく燃え上がったシナモンロール欲を満たすことにいたします・・・

本日の写真:コクチナシ(あかね科)
ずいぶん以前に撮った写真なので、季節外れも甚だしい・・・

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