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専業主婦志望の女子学生に関する記事を見て思ったこと

25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
正職員をやめて3年。ちょこちょこっとバイトやパートをしましたが、今は専業主婦状態です。

そんなある日、ネットニュースで目にした記事。
某大学の社会学の教授のゼミには、けっこう専業主婦志望の女子学生がいる。
彼女たちは社会学を学んでいるので、現在日本における離婚率の高さや年金額の問題など、専業主婦に付きまとうリスクは認識している。
しかし、自分はそうしたリスクとは関係なくうまくやれると思っているようだと書かれていました。

それを読んで私は強く思いました。
早まるでない、お嬢さん方。
専業主婦ってそんなにいいものではないですよと。

この言い方は語弊がありますね。
正しくは、専業主婦は「みんなにとって」快適なポジションではない、です。

離婚した場合のリスクとか、経済的損失とか、そういう現実的な問題はこの際置いておいて。
どうも専業主婦は楽だと思われている節があるのですが、他の職業と同様、向き不向きがあります。

私が思う専業主婦向きの性格は次の通り。

1.家事など家のことをするのが好きで、それに対して他人や家族に評価されなくても楽しめる。
2.人づきあいが得意。苦労せずとも、近場にいる人とすぐに仲良くなれる。
3.とにかくやりたいことがあり、だれにも邪魔されることなくそれに没頭できる。

以上のうちのどれかがないと、専業主婦生活、結構つらいと思います。
ちなみに私、一人好きではありますが、どの要素もありません。
日々、専業主婦、向いてねーっと思っております。

まず家事。
年齢を重ねた今でこそ、TVやネットで見る味噌づくりみたいな丁寧な生活に多少のあこがれを感じたりしますが、絶対に続けられない自信あり。
実際、ぬか漬けはワンシーズンで飽きて終わりました。

近所の人やママ友との交流は皆無です。
たまーにPTAとかマンション内の付き合いでお話しする機会があっても、あたりさわりのない会話をしてそれっきり。
スーパーとかですれ違うと、うわーっと思ってしまいます。
先方がこちらに気づいていると認識すれば、会釈や挨拶はしますが。

没頭できるようなやりたいことについては、この3年模索中。
一人遊びが好きとはいっても、何かに没入するほどではなく、ボッチ生活にあきてくることがあります。
その時は、友達などに声をかけてランチをしたりしますが、その相手はもれなくかつての職場つながりの人。

ご近所さんとうまく距離をとりつつ、関係を深めていくのは難易度高すぎて無理でした。

学生時代は労せずとも人に会う機会が用意され、その中で仲のいい人を見つけることが比較的容易にできます。
勉強でもクラブでも、頑張れば何かしらそれに見合った評価を得る機会がたくさん用意されています。
しかし、専業主婦は自ら道を切り開いていかないと独りぼっちで評価される場がありません。

仕事上のストレスはありませんが、またそれとは違ったストレスがある。
これは体験してみないとわからないしんどさがあります。

仮に、私がもう一度、20代から人生をやり直すとしたら、やっぱり正社員として働き続けることが可能な仕事選び、選択肢を広く持っておくと思います。
ブランクを挟んでも復帰できるよう、職種はもう少し、つぶしのきく仕事を選びたいところですが。

仕事と家庭、特に子育てを両立させ、かつ自分の時間も持つ、というのは至難の業。
よれよれになって働いている諸先輩方の姿を見ていると、げんなりする若者の気持ちもわかります。
わかるけれども、ほんと、楽しく専業主婦を送れる人って限られるから・・・。

離婚や再就職の難しさ、生涯賃金の低さ。
そうしたリスクを考えると、今の日本の社会において、条件の良い正社員採用の可能性が一番高い20代のうちに安易に専業主婦に飛びつくのは考え直したほうがいいですよ。
そう思ったアラフィフ主婦でした。

本日の写真:蝋梅(ろうばい)ロウバイ科
改めてじっくり見てみると、幻想的な花だなと思いました。

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