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地域社会での人間関係構築には高いコミュニケーション能力が必要であった・・・

25年以上続けていたお堅い職場を辞めて、専業主婦をしているまめさとです。
仕事を辞めるときに、生活していく上での目標的なものをいくつか決めました。
その中の一つが、地域社会とかかわりを持つ、です。

老後を健康かつ安心して過ごすためには、地域コミュニティになじんでおくことが大切、としばしば耳にします。
時間もできることだし、これを機に地域の人との交流をがんばってみるか、と思ったわけです。
しかしこれが、内向的で一人気ままな生活が好きな私には大変にハードルの高いことでありました・・・。

私は地方の小都市で生まれて育ちました。
めちゃくちゃ田舎というわけではないのですが、地方独特のしがらみがそこかしこにある町でした。
小さなころから集団行動が苦痛だった私は、その小さな世界が本当に嫌で、大学進学を機に都会に出ます。

その後は気ままに独身生活を満喫。
結婚して子供ができてからも仕事をし、賃貸マンションに住み続けていたため、ほぼ地域社会とはかかわりをもたないままでした。

その状況を一転させたのが、マンション購入と子供の小学校入学です。
否が応でも子供会やらPTA関係やらで、地域社会の活動にかかわらざるを得ない状況になりました。
とはいえ、私も仕事を辞め時間もできたし、これは千載一遇の機会かも、とも思いました。

思ったらわりと即行動するタイプの私。
必要に駆られて・・・という面もあったのですが、PTA活動に参加し、小学校の図書ボランティアにも登録しました。

しかし・・・いざその場に足を運ぶと、やっぱりきっついです。
何がきついって、そこでの雑談がつらい。
あたりまえですが、集まっている人の家庭状況はさまざま。
経済的状況、仕事の有無と職種、子供の数、学歴、配偶者の仕事など、いろんな要素が混在しています。
共通点は子供がその地域の小学校に通っているということのみ。

そうした状況で、相手の情報がないまま、プライベートなことに踏み込みすぎず、かといって地雷を踏まないように、あたりさわりなく話をしつつ、すこしずつ親交を深めていく・・・。
これってめちゃくちゃコミュニケーション能力必要じゃないですか?

そう思うと、職場というのは私のような内向きの人間にはよくできたシステムでした。
あたりまえですが、職場には働きに来ているわけで、基本ベースは仕事をすること。
会話のネタも仕事のことを話していれば、とりあえずは問題なし。
その上、仕事中というのは、その人の嫌なところや癖とかが出やすいので、働きながらその人とどの程度距離を詰めていけばいいのか探る余地がある。
この人にはここまで話しても大丈夫、と見極めたうえで話をし、結果的に仲の良い友人ができる・・・。
そんな仕事の意外な効用を実感しています。

で、まあ、私がどうしたかというと、そうそうに地域社会になじむという作業に積極的に取り組むことはあきらめました。
そうした活動を続けているうちに、気の合う人も出てくるだろうとは思うのですが、それよりもそこに至るまでの気疲れ、万が一もめた時のトラブルを考えるとしんどい。

もしかしたら何か私がいろんな意味で構えすぎているのかもしれず、淡々と与えられた役割をこなしていくぐらいでちょうどいいのかもしれません。
生きていくっていろいろ難しいですね。

本日の写真:オオオニバス
子供のころ、この上に載ってみたかった夢の植物です。

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