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アラフィフで早期退職するために私が準備した6つのこと

退職のための準備期間

公的機関の正規の事務職員として働きながら、遅めの結婚と高齢出産を経て子育てしながら働いていていました。
そんな私が早期退職を考え始めたのは退職の10年ほど前、具体的な準備に取りかかったのは、5、6年前にさかのぼります。

けっこう気の長い話です・・・。
そんなの時間がもったいないという人もいそうですが、小心者の私にはそのくらいの準備期間が必要でした。

世の中にはやりたいことをやれ、社畜になるな的な本が出版されていますが、好きなことで食べていくというのは、かなりシビア。
これから時代がその方向に流れていくのは間違いと思っています。
でも、私の年齢で準備なしに会社を辞めるというのはリスクが高すぎる・・・。
もっともブラック企業で働いているとか、他にやりたいことがあるとかであれば、また話は変わってくると思います。

自分の状況を客観的に確認する

私の場合はあきらかに恵まれた環境に属する職場でした。
離れたら同じ条件では二度と就職できない。
性格的にも起業を目指すタイプではなく、むしろ保守的。
後悔するのが嫌だったので、早期退職が脳裏をよぎり始めたころから退職のメリット・デメリットを何度もリストアップして考えました。

メリットに関しては、それを失っても後悔しないか、ほかに補填する方法があるか。
デメリットについては、それが甘受できる程度のものか、あるいは挽回する方法はあるか、そのためにはどんな準備が必要か、などです。

そうしてなんとなく自分の中で落としどころを見つけ準備が整った、と思った頃に、新型コロナや、人間関係の疲れ、仕事に対する不満、人生の残り時間への焦り、早期退職制度の案内、子供の小学校入学・・・といったことが重なりました。
直観で人生の流れが退職に向かっていると感じ、決意するに至ったわけです。

具体的な準備6つ

具体的な退職準備として私がしたことは6つほどあります。
個々の詳しい内容については、また後日書くつもりですが、時系列にそってざっくり書くと以下のようになります。

1.生活費の実績額の確認と貯蓄

生活費の把握に関しては退職するしないにかかわらず、おススメです。
自分が実際に何にどれだけ使っているのか明らかにすることで、節約できるところを発見でき、貯金の目標額を立てることができます。

生きていくのに必要なお金が把握できないからいくらお金をためても不安になる。
それならそれを数値化してはっきりさせようと思いました。
思い立ってから2年間程度の生活費を記録し、それをもとに貯蓄目標額を決めて頑張りました。
もちろん予定通りにならないことは承知していますが、おかげで金銭的な不安はかなり軽減しました。

2.投資

投資に関しては、個別株の購入と投資信託のどちらもしていますが、そこから上がってくる利益は微々たるものです。
リスクがあることは承知しているので、最悪、なくなっても後悔しないという許容範囲内の額の投資に限っています。
利益を上げたいというよりは、将来的なインフレに備えた対策といった感じでしょうか。

3.断捨離

断捨離に関しては、退職とは直接関係ないようで、やってよかったことナンバーワン。
モノが減ると気持ちがすっきりするという効果もあるのですが、不思議と無駄遣いも減りました。
ついでに不要品をいくつかメルカリに出すことで、わずかながらお小遣い稼ぎまで!
断捨離は今でも定期的に行っています。

4.正社員でなくなることの覚悟の問い直し

実際に辞めてみて思うのが、実は経済的なことと並んで、いやむしろそれ以上にこれが重要だったなと思います。

金銭的なことだけでなく、正社員ということで得られる社会的信用という見えないアドバンテージを失うということ。
「何者でもない」自分になって耐えられるか。
仕事を辞めて何をするのか。

このあたりの確認が甘いと、いろいろ後悔する気がします。

5.家の購入

かつてはどちらかというと賃貸派でした。
今でも賃貸のほうが面倒じゃないなと思うことはちょこちょこあります。
しかしこの先ずっと家賃を支払い続けるのは、精神的な負担となりそうな予感がありました。
そこで、もしもいい家があれば・・・ぐらいの気持ちでネット検索しはじめたのが購入のきっかけです。

とはいえなかなか思うような家には出会えず。
条件に合致する家にめぐりあうまで、2年ほどかかりました。
欲しいときに欲しい家があるとは限らず、不動産購入はタイミングが重要というのを実感。

それでもやはりこれから少子化が進むことを考慮すると、無理に買う必要もないという考えは変わっていません。

6.クレジットカードの作成

退職するとクレジットカードが作りにくくなると聞いたため、仕事を辞める3か月ほど前に新しく1枚追加しました。
同じようなことは、ローン契約や賃貸の住居を借りる場合などにも起こりえると思うので、「正社員」のカードが有利に働く案件に関しては、可能な限り退職前にやっておいたほうがいいと思います。

ちなみに退職に関して身近な友人には全く相談しませんでした。
さすがに夫には辞めようと思っていということを伝えましたが、好きにしていいとのことだったのでありがたかったです。

それから同じように早期退職した幼馴染に近況を聞いてみました。
彼女も同じように公務員を辞めていたので、辞めて後悔していないか経験者にちょっと聞いてみたかったのです。
話を聞いてみると、彼女は退職後もとても充実した人生を送っていたので、自分次第で何とでもなると確信しました。

変わったところでは、2回ほど占いに行きました。
どちらの占い師にも、時期的には辞めても悪くはないけど辞めないほうがいいよと言われましたが、気持ちは変わらなかったです。
たぶん本気で退職するときは、誰に何を言われても決意が揺るがない、そういうものなんだと思います。

流れに逆らわず今にいたった・・・それが正直な感想です。


本日の写真:御美衣(おみごろも)
ツバキ科の常緑低木
名前が美しいです。

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