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何より大豆(大事)なのは根っこづくり

僕自身の「妄想」である「まめ乃家」はここから数年先に芽を出していくことになるのですが、肝心な本業である大豆問屋「丸金」と”共に”どうあるべきなのか、どう進むべきなのか。
僕個人の考えではなく、「僕ら」として一つの想いにしていくこと。
ちょっぴり固い話にはなりますが、、ここがとっても重要になってきます。

うちは家族経営ですから、きちんと話し合えばまとまっていくのでしょうが、これが本当に中々どうして、難しいんですね~。(わかってくれる人いるかな~、いたら嬉しいかも)
仲が悪いわけではないのですが、考え方や価値観が正反対だったりします。
ちなみに僕の弟は、顔も体格も性格も僕と真反対。驚くほど似てません。
こういう兄弟っていますよね(笑)

僕は社長ではあるけど、家族にとっては「お兄ちゃん」という存在でしかありません。特に威厳もないし、カリスマ性もない。時より強く意見しても、返ってくるのはより強い反発。
よって、まとめようとしても、まとまりづらい。
これはチームを作る上ではとっても深刻な問題なのです。

僕個人のリーダーシップや言葉の問題があるのは認めますが、今までの経験上、家族に対しては「第三者」の力を借りることにした方がいいと思ったのです。話し合いを円滑にする上でも。
その「第三者」となる方が、前回のお話しでも登場した「まめ乃家は、丸金さんでやったほうがいいよ!」って言ってくれたあの先生でした。

先生は「吉村先生」といいまして、墨田区の経営サポートをしている方なのですが、以前から僕らのことを気にかけてくれて勇気づけやアドバイスをいただいているとっても優しい先生です。時より来てくださって、僕らに「やる気スイッチ」を押してくれます。
それ以外にも、吉村先生からは経営のことやマーケティングの重要さを教えていただいておりました。。


「僕らの想い」を言葉にする

そんな吉村先生に、ここで一度きちんと僕らの想いや悩み、現状を吐き出して、進むべき指針作りとなる丸金の「経営理念」の作成を依頼したのです。
迷った時に立ち返ることが出来る、礎となる言葉。植物でいうなら、枝葉や花、実の前に強ーい根っこが必要でした。
今となっては、この時期にこの作業をやることが、とってもとっても大豆(大事)なことだったと思っています。

スーパーでは特売の目玉、デフレの象徴となり、混迷を極める、お豆腐。
朝は早く、水は冷たく、工房は暗い。若い人が跡を継がない豆腐屋さん。
大豆自給率は7~8%と圧倒的に低く、日本の大豆の多くは輸入に頼り切っているしまっている農業の現実。

冊子「まめ乃家」の中の1ページ。激減している古き良き豆腐屋をイメージ。

そんな豆腐業界において、3代に渡って続いてきた丸金って、この先どうあるべきなのか。何のために存在しているのか。どんな価値を社会に提供できているのか。そもそもだけど、僕らってどうしたら楽しくワクワク仕事をして暮らしていけるのか。

この状況下で、僕らの”根っこ”にある本当の想いにきちんと向き合って、吐き出す作業を今までしてきませんでした。
業界特有の古い商慣習に囚われすぎたり、しがらみに翻弄されたりと、特に業界でも若手の僕らは、振り回されることが多々あったわけです。これでは幸せになりません。他人の人生を生きてしまっている。


ですので、一旦落ち着けと。固ーくなった頭をほぐすように。冷たくなった心を温めるように。まずはここらで整えましょ。
ってなことで吉村先生と共に、家族みんなで今一度、僕らの根っこを整え、美しい新芽を育てるための、「経営理念」づくりに取り掛かったのでした。

つづく



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