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あの後の話(読者向け)

お久しぶりです。
ゆっくりあの後の話をするね。

10〜1月の事が思い出せなくなってしまった。
実家以外の記憶は怖いとか辛いとか悲しいとかの感情と推しの事だけでどこで何をしてるか思い出せなくなっちゃった。てかnote書いててびっくりした。

心療内科の先生に聞いたら「解離」らしい。
分かりやすくいうとストレスから逃避した結果、記憶が抜ける現象らしい。(記憶喪失の超弱いバージョン)
まぁ、無理に思い出す必要もないとの話。


その中でも推しの存在は大きかったと思う。推しが出来てから泣いたり身体壊すまで酔う頻度が減った。 

平日が始まる不安から過呼吸起こす事も最寄駅から泣きながら帰る事もあるあるだったけど、1日2回の挨拶ツイートに救われる事がかなり多かった。

おやすみツイートに「また明日ね」と入ってれば、また明日がやってくるような気がして。
明日の世界で先に待っていてくれるような気がして。

涙目でスマホを握りしめて寝る日もあった。

最近だと活躍し始めてメディアに出ることも増えて、オタ垢の友達と盛り上がる事も増えた。

大学を脱走してライブに行った事もあった。皆、小綺麗な格好してる中でボロボロすぎて恥ずかしかったけど。


前の記事で書いた特典会で推しに卒業を応援してもらう夢は叶えた。
本当に目がキュルキュルで私の脳内で大森靖子ちゃんの「ミッドナイト清純異性交遊」のこのフレーズは頭によぎった。

君だけがアイドル
いつまでも大きな瞳で
大丈夫な日の私だけを見つめてよ

大きな身体を私の目線に合わせて屈みながら大きな瞳で私のことをうんうんうなづいててくれる推しは可愛かった。

推しに流れでファンアート見せて!って言われたから躊躇いながら見せたら(営業だけど)私のファンアートを見て「えっえっ絵上手い…すごっ!!!えっ??えっ!!」と言われた。
もはや私の救われたって言葉よりも絵に感動してたまである。
チョロいから一生絵を描くね。


その後、休学案件だった私でも何とか単位は貰えた。
それを聞いた時は過呼吸起こすまで泣いた。良い年した22の女が。(このnoteの読者なら慣れっ子な話だけど)
もはやドン引きするくらい泣いてた。
大泣きしてる姿を揶揄う子もいれば、頭を撫でたりお菓子をたんまりと奢ってくれる子もいた。 


あと引っ越す関係で1月末でレジバイトも辞めた。
クールで口数少ない女性の社員さんに挨拶をしたら、今までのイメージがひっくり返るくらいニコニコで「本当に豆宮さんがいて助かったよ。本当に丁寧な接客で私も見習いたいレベル。」って言われてびっくりした。


その後、卒業制作展があってまぁ簡単に話すと美大の卒制といえば立地の良い有名なギャラリーで作品を公開するのがあるあるなのよ。(五美大展とか)
この展示に参加する事自体が無理だと言われてた私もどうにかこうにか出す事が出来た。

オタ垢の友達が来てくれた。勿論リア友も知り合いも来たけど。

1番印象的だったのは「いや……豆宮ちゃんの推しに見せてあげな………実物見せたいわ………。」って言ってたオタ垢のお姉さん。いやいや……………流石にデカすぎます。

コンプレックスだらけで人に紹介するたびに「あの、皆すごいから私だけアウェーで…この子は優等生枠で…。」って言っていたけど皆が口々に「いや皆すごいから優等生枠とか分からんて。」って言ってくれたのが1番の救いだったかな。

作品見てくれた人はびっくりするけど、卒展終わったら作品は分解して燃やす予定だったから。

お花をくれたお姉さんもいたし家族も来た。
小学校の時からほぼ仕事で授業参観に来ない父親も展示終了1時間前にスーツ姿で来てくれた。

そして旧研究室の先生とお話をする機会があって言われたのが「○○教授が言ってたよ。豆宮さんはすごく頑張っていたから私からも褒めるように言われてたくらいよ。」

そんなのずるいじゃん。
ラスボス倒した時の裏ストーリーじゃないんだから。
※と言われつつ、成績は出席日数が少ないのと取り組み方が下手くそ過ぎて悪かったです。ギャハハ

あと、推しに卒制完成した話をしたら思い出したような顔をして「え!おめでとうだよ!!本当によく頑張ったね!!お疲れ様だよ!」と言われた。 
正直言うと「頑張った」って言葉があまり好きじゃないんだけど、推しの口から頑張ったねって言われるのは想定外で本当に嬉しかったな。(しごでき!営業上手な推し!)


最終日は嫌いな街で行われる好きなライブで締めくくりました。
帰り道にバーミヤンでお酒飲んで帰り道に嬉し泣きしながら友達に電話かけた。


そして本日引っ越しを終えました。
noteを始めたきっかけはこの生活が辛すぎたから。
皆に聞かれても本当にこの街への未練がない。
ここまで寂しい思いもないのすごいかもしれない。


いつか冬が終われば失踪するのが夢だった。
でもこの話はおしまい。

失踪したら推しにも皆にも会えなくなるからね。

約束通り、春が来たから地元に帰るね。
さよならごめんね。
忙しくてお別れしきれなかったし、好きになれなかったけど。

ちゃんと次は上手く走ってみせるから。


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