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子なし夫婦でいることのリスクを知った

先日読んだ本があるのだけど、
そこにこんな話題が出ていた。

もう少し詳しく書くと、あるエッセイに出てきた実際のエピソード。

子なし夫婦として長年暮らしてきた50代の2人。
ある日、夫の不倫が発覚。相手は30代女性で妊娠したとのこと。
なんと夫は、謝罪して戻ってくるどころか
「やっぱり俺は子どもが欲しかったんだよ」と言い放ち離婚された…

なんの本か気になる方はコメントください☺️

子なし夫婦でい続けたのち、夫と死別、とかなら1人で生きていく覚悟もできるだろう。
「他に子どもができたから」離婚されるというのは……
私は正直怖くなった。

前回の記事で「今子どもが欲しくない理由」と「夫が子どもについて思っていること」について書いたが、

この本を読んだ後、「あれ、私子ども欲しいのかな?」と思い始めた。
しかし最終的に「やっぱりそれは違う」と感じたので記しておきたい。


本を読みながら浮かんだ不安

このエピソードを知って真っ先に思ったのは、
「子どもいないと、産めない女は男に捨てられちゃうの?!」
「え、やばい。50代で離婚したらどうすんの?」
「えー孤独死?無理無理無理…」

はい、出ました。私の見捨てられ不安ってやつです。
私はこれをよく発動する。
機能不全と呼ばれる原家庭で育つ私は、この「予期不安」をバリバリに起こしやすい。

こんな時は一旦落ち着いて「今」に時を戻す。
頭の中にぺこぱを召喚して、「時を戻そう」って唱える。
ー今、私は捨てられている? 違うよね。
ー今は、幸せ? うん。夫といて幸せ。
ー今、離婚になったとしたら? うん。もう1人でも2人でも大丈夫そう。
ー今の自分をどう思う? 自分が自分の味方をしていれば怖くないって思う。
こうやって頭の中で少し問答して、心拍数が下がってくるのを待つ。

一応本業が対人援助職であるので、自分にもちゃっかり活用するのだ。

ほんで、私はどんな時子ども産もうか悩むのか?

落ち着いたところで、私が「子どもを産もうか悩むタイミング」について考えてみた。

  • マイノリティで生きるのが怖いと思った時

  • 子どもがいないと友達と話題が合わないと思った時

  • 誰かに「子どもは考えないの?」と聞かれた時

  • SNSで友人の家族写真を見た時

  • 孤独死のニュースを見た時

  • 子どもがいないと夫に見捨てられるかもと思った時←New!

書いていて思うのだが、全部「他人軸」もしくは「ネガティブ思考」から「産まないとヤバいのかな」という発想に至り悩んでいる。

例えば、マイノリティかどうか決まるのは社会という群衆があるからであり、自分軸的な考えではない。
SNSで家族写真を見たり、誰かに子どもについて聞かれた際も「憧れ」というよりは「え、なんかいないとヤバいのかな」という不安を感じる。

孤独死のニュースや見捨てられ不安については、「予期不安」だ。
子なしの人が全員自宅で孤独死しているわけではないだろう。
逆に、子どもがいるから孤独死しないとは限らない。

ポジティブな発想はないんかい

「我が子に会ってみたい!」って自然と思えたり、
子連れを見て「いいな〜」と羨ましがる感覚がない。全然ない。困る。

普段1人で家事したり仕事したり趣味のことをやっている時に、「子ども」について考えることは微塵もない。
(子ども欲しい本能がある方は、「我が子と一緒だったらもっと楽しいだろうな」って思うのかな?)

子連れを見ると子どもは可愛いと思うけど、「私も欲しい」とはならないし、どちらかというと「親御さん、お疲れ様です!尊いです!」の気持ちの方が強い。

こんな後ろ向きな気持ちでいいんでしょうか

ああ、私気づいてしまったのだけど、
「子どもって産まなきゃなんかマズイんだろうな〜」という、
めちゃくちゃネガティブで後ろ向きで受動的な気持ちしかない。
賃金労働に対する感覚とほとんど同じだ。

自発的に「やってみたい」と思えることと全然違う。
例えば、賃金労働は嫌いだけど、ほとんどお金にならないこの執筆&発信は「やってみたい」と思えたから、やれている。
そこに自発性があると思えるし、それが価値提供になれば仕事にもなるだろう。

子育てにこんなに受動的なのに「いないのはマズそう」と思わせられるほどの義務教育の刷り込み、すごいですな。ほんと、賃金労働も同じだ。

それって、欲しいと思ってないことなんじゃない?私。

何回も言語化し続ける

まだ妊活をしたことがない私たちは、いわゆる選択的子なし。
SNSの中では見るけど、実生活において、選択的子なしの友達はいない。
やっぱり周りにいないと不安は大きい。

だからこそ、こうして文字を綴って、夫と話し合って言語化し続ける。
どこかで考えが変わるかもしれないし。

今は、子どもについて夫と対話する様子をスペースで流してみたいなって思っている。

そんな30代の初夏でした。

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