えだまめ

早稲田B3 本を読んで考えたことを書いていきます。

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最近の記事

「下手」から脱出する――『センスの哲学』

『センスの哲学』を読みました。制作者/鑑賞者の二分法を脱構築してくれる、とても楽しい本でした。 千葉氏の本は、ほかに『現代思想入門』『勉強の哲学』『ライティングの哲学』を読みましたが、いずれも生活に根差していて、読後すぐに実践したくなるような、そのような気持ちにさせられます。 下手であることが気になってしまう私は、数カ月前にある新聞で、書評を掲載していただきました。 しかし、当然に、プロの書く書評と比べると、それは酷いものにしかなりませんでした。 結局、やっつけ仕事の

    • フリーレンとネガティブ・ケイパビリティ―葬送のフリーレン27話感想

      こういうツイートが昔ありました。現在残念ながら発見できず残念ですが、私の発想はこのツイートを元にしているということは明記しておきます。見つけた方いたらぜひ連絡ください。 ともかく、ぼくは第27話を『葬送のフリーレン』がネガティブ・ケイパビリティの物語であることを再確認する回として観ました。 ネガティブ・ケイパビリティとはなにかまずは辞書的な説明から。 一般的に能力とは、コミュニケーション能力とか、運動能力とか、とかく何かを行うこと、できることという積極的能力を指します。

    「下手」から脱出する――『センスの哲学』