認可保育園は年度途中では入れない

仕事を再開するタイミングは、産休に入る前から、子供が生後5か月くらいからと決めていた。理由はこれまたなんとなくだが、自分にコンスタントに仕事を依頼してくれるお客さんが、よそに移らないで待っていてくれる限度が半年くらいまでだろうと思ったから。

5月生まれの愛息「豆坊」が、生後5カ月になる10月には保育園に預けなきゃなぁ…と、ぼんやり思っていたものの、初めての育児、夜泣き、産後クライシスなどなどで、あっという間に過ぎる毎日。ようやく重い腰を上げたのは、7月も後半になったころで、豆坊もまもなく生後3カ月になろうとしていたころだった。

私たちの住む区には認可保育園、認証保育園、認可外保育園の3つの種別がある。まずは、費用が最も安価な認可保育園を当たることに。

【認可保育園】
●国の基準に基づき都道府県知事に認可された保育施設。
●公費により運営
●入所は区が定める選考基準に沿ったポイントが高い順。
※収入に応じて保育料が決定されるケースが多く安価な場合が多い。
●区市町村が運営する公立保育所と社会福祉法人などが運営する民間保育所(私立)の2種類。

区役所に相談に行ったところ、認可保育園は年度初めの募集で定員が埋まってしまい、「年度途中での欠員はほぼ出ないと思ってください。」と職員に口を酸っぱくして言われる。むしろ年度初めでも希望者の半分くらいは入園できないのが現状とのこと。(いわゆる「保育園落ちた、日本死ね」状態。)

年度初めの入園選考は、区が持つ独自の基準で行われる。この入所選考基準の指数(以下ポイント)が高い順から希望の園に割り振られていく仕組み。

●週5日以上かつ一日7時間以上の就労をしている…20点
●週5日以上かつ一日4時間以上7時間未満の就労をしている…18点

というように、親の労働環境によってポイントで差がつく。
※上記は居宅外就労の場合で、在宅勤務だとすこしポイントダウン。

両親とも外勤、フルタイムで就労していると20点×2の40点(最高得点)を
基本指数として得られることになるようだ。

問題はこの最高得点を持つ児童の数より、保育園の募集人数の方が少ないということ…。

確実に保育園に入れるためには基本指数に加え、フルタイム勤務の中でもさらに厳しい環境にあることを証明する調整指数で差をつけなければならない。

例えば、

●片親である、または両親ともに不存在
●低所得(生活保護世帯)
●家族に障害を持った人がいる
●認可外などの保育園に預けてでも働かなくてはならない
 ※育児休暇が取れない、親族など子供の面倒を見られる人がいない
●既に兄弟が認可保育園に通っていて同じ園に通わせたい

など。

この中で努力でなんとかなりそうなものと言えば、「認可外などの保育園に預けてでも働かなくてはならない」という部分のみ。

いいようにとらえれば、私のように育児休暇が取れない親にとってはありがたい加点ということにななる。但し、視点を変えれば、確実に保育園に入れるためには、育児休暇が取れる環境にあってもあえて取らずにお金を払って子供を預けたという実績がある方が有利。さらに同じ条件の家庭が複数あった場合は、「より長い期間」子供を預けた実績があるほうが優先されるとのこと。

つまり、年度初めに生まれた子の方が圧倒的に有利なのだ。

まとめると

確実に年度初めに認可保育園に入るためには、
●両親ともフルタイム勤務
●育児休暇を早々に切り上げ子供を預けていた実績をできるだけ長く作る
●できるだけ年度初めに子供を産む

豆坊は幸い5月生まれ。
まずは万が一、年度途中に欠員が出た場合のために認可園の申込書類を提出する。そして10月なんて悠長なことは言わず、なるべく早いタイミングでどこか預けられる認証園か無認可園を探して通わせ「認可外などの保育園に預けてでも働かなくてはならない」という条件を満たしてポイントを稼ぎ、来年度の初めから確実に認可園に入れるように対策をしていくことにしたのだった。

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