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気分転換に

本屋に行った。
本屋をぶらぶらするのが好きなので。
新しいことを始められる気がするし、
素敵な装丁の本をただ眺めたり、
料理本をめくってみたり。

ふと学習コーナーが目に入って、胸がキュとなる。
その片隅にある子育てコーナーで「不登校」が目に入る。
手に取ってみる。
不登校し始めの頃は、手に取ることもできなかった。
不安が現実になりそうで。
今は、手に取れる。

お母さんは何も悪くない
不登校を選んだお子さんを褒めて認めてあげて
今はしっかり休ませることが何より大事
学校が全てではない
今はいろんな道があるのだから大丈夫

何かを確認するかのように、そいうったメッセージを拾う。
家にはもう何冊もの「不登校本」があるので、
よほど心を動かされないと買わないけれど、
それでもやはり言葉の力ってすごいなと思う。

たった一文で気持ちをふっと軽くしてくれたり、
「大丈夫」と思わせてくれる。

厚みのある本の中に活字として印刷されているものは
著者や出版社の覚悟のようなものが感じられるので
言葉の重みが違う。

少し励まされ、またぶらぶらしていると、
病気本のコーナーを通り過ぎる。
たくさんの病名が並ぶ。
切実な思いでこの中の一冊を手に取る人がいるんだなと
それもまたグッと腹の奥に詰まるものを感じる。

本屋には人生のあらゆることが含まれている。
楽しみを求める人、藁にもすがる思いの人、
ここにいる一人一人に人生があって、悩みもあるだろう
そう考えると、自分の悩みはただその中のひとつ。
子どもが学校に行っていない。
それがなんだって気にもなってきて。
元気だし、おしゃべりもするし、笑顔だって見られる。

将来どうなるかわからないのは皆同じ。
同じ船に乗っている。

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