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クリスマスの思い出

11月も終盤に差し掛かり我が家はそろそろサンタさんに欲しいものを書いたお手紙を出す時期です。
うちの子供は小5と小2ですが、小5はそろそろサンタさんに疑問を感じ始めているようです。
周りのお友達がサンタなんていないとか、プレゼントを貰えなくなったとか言うんだとか。
「サンタさんっていないの?」と聞くので「いると思ったらいるし、いないと思えばいないのかもね。」と言ったところ「わたしは、いると思う。」といったんは引き下がりました。

そこで思い出したのは自分がサンタさんがいないと思った時のこと。
私がサンタがいないと思ったのは幼稚園の時でした。
当時の私は腕時計が欲しいと思っていました。サンタさんにお願いしたらもらえると思った私は12月に入ったころから毎日空に向かってサンタさんに「腕時計が欲しいです」と言っていました。

さてクリスマスの朝、起きると枕元に四角い箱が。
腕時計にしてはだいぶ大きいな?と思いながらも開封すると箱から茶筒のような円柱の缶が出てきました。
中に何が入っているのかな?わくわくしながら缶のフタを開けるとなんと空っぽです。
何も入っていないんです。
2つ下の弟もサンタさんから同じ缶をもらったようです。やっぱり中身は空っぽでした。

大泣きしました。毎日腕時計が欲しいとお願していたのに。
サンタさん、なんで私には希望のものをくれなかったの。
なんで何も入ってないの。入れ忘れたの?昨年は欲しいものくれたのに。
そうだ、サンタさんなんていないんだ。そうだ、いないんだ。
そうでなければなんで、何ももらえないの。私、いい子にしてたもの。

…今でも希望のものがもらえないどころか、空っぽの缶をよこしたサンタさんの事は悲しいクリスマスの思い出として残っています。
ちなみに弟は小さかったため、あまり覚えていないようです。

大人になったある日、ふと思い出して母に聞いてみました。
「なんであの時空っぽの缶をくれたの?」
何か意図があったらいいなぁと思ったのですが、残念ながら意図はまったくなく、当時どうしても首が回らなかったそうです。
そう言われてみれば私が小さい頃に父が転職した事があったのを思い出しました。もしかしたらその時期だったのかも。
せめて空っぽの缶でなく、お菓子くらい詰めてくれたらガッカリ感が軽減されたのに。とだけ伝えておきました。
両親の名誉?ために言っておくと、腕時計はあとから買ってもらえました。
サンタさんからではなく両親からとして。

というわけで、わが子にはサンタさんを信じているその日まで、信じさせてあげたいな、と思っています。今年は何が欲しいのかな。

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