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2023年12月23日坂本サトルLive on YouTube with 佐藤達哉「忘れじの2023」(セットリスト・ネタばれあり)

★2023年12月23日(土) YouTube
坂本サトル Live on YouTube with 佐藤達哉
「忘れじの2023」
*時間:start 18:00(生配信)
*出演:坂本サトル、佐藤達哉(pf)
視聴無料、投げ銭制

■配信ページ(アーカイブあり)

配信ライブはアーカイブで楽しむことができます。今からでもぜひ!

■投げ銭ページ

【特典について】
●¥3,000以上の投げ銭特典
→ 当日、特典用に配信では演奏しなかった曲を演奏し、その動画をプレゼントします。
→ 動画はダウンロードページをお知らせする形でのプレゼントとなります。

●¥5,000以上の投げ銭特典
→ 「¥3,000以上の投げ銭特典」に加え、サトルと達哉のサイン入りでライブアルバムCD「In my STUDIO」1枚をプレゼントします。

坂本商店 Web Market「忘れじの2023」
投げ銭特典について

「歌は歌い継ぐことができる」ーー2023年を忘れないというサトルさんの思い


「忘れじの2023」感想です。

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2023年12月23日(土)。
クリスマス・ムードも高まる12月の週末に行われた、坂本サトル×佐藤達哉のYoutube配信ライブ「忘れじの2023」
多忙なキーボーディストの佐藤達哉さん、そして照明スタッフやカメラマンなど、奇跡的にスケジュールが合致、またはサトルさんのために予定を調整してくれた青森のスタッフの皆さんとともに、聖夜の前々日にすばらしい配信ライブが行われました。

ライブ会場となったのは八戸市にある撮影スタジオ。
サトルさんやスタッフが持ち込んだ、私物のソファやサイドテーブル、絵画、グリーン、照明など、センスが光る小物やインテリアが配置され、アットホームで心地よい、素敵なライブ空間に。

12月7日掲載「デーリー東北」では、20年以上を誇る佐藤達哉さんとの共演を「純度の濃い音楽」と表現し、また自身の歌声について「表現力、声質ともにキャリアの中で今が一番」と述べ、伴奏、歌声ともに最高の状態を届けられるという自信が感じられる、現在のサトルさん。
配信ライブでのふたりの演奏は言うまでもなく素晴らしく、サトルさんが鳴らす力強いギターに達哉さんのキーボードの音色が重なり、ソロ弾き語りでは味わえない、楽曲の多彩な表情を引き出したプレイで、視聴者を魅了しました。

セットリストは、ライブアルバム『In my STUDIO』の楽曲を中心に、新たに「始まりの歌」やカバー曲を追加。
「君に会いたい」「木蘭の涙」はピアノ伴奏のみで歌声を披露し、サトルさんのボーカリストとしての魅力を堪能できました。

配信ライブのタイトルについて、「今年旅立たれた多くの偉大なミュージシャンの歌を忘れないという意味を込めた」と述べたサトルさん。
2023年は、人生をかけて取り組む覚悟を決めたイベント「HOMETOWN MUSIC LIFE」をスタートした年であり、一方、親交のあった方を含め多くのミュージシャンの訃報に胸を痛めた年でもあった、そんな2023年を一言で表すとするならば「忘れじ(=あなたのことを忘れない)の2023」となった、とのこと。
「歌は歌い継ぐことができる、ということを身に染みて感じた1年だった」と、ライブではもんたよしのりさん(もんた&ブラザーズ)の「ダンシング・オールナイト」、KANさんの「愛は勝つ」を披露。
「歌を継承していく」というサトルさんの宣言は、JIGGER'S SONの楽曲「バトン」(今回の投げ銭特典映像で配信)で歌われる、「誰もが受け取ったバトンを抱えて」「命は続いていく」というフレーズと共鳴するような、サトルさんの強い決意を感じました。
また、「歌を歌い継いでいく」ということは、自身がシンガーでなければできないことであり、ライブのラストに披露された「猫と踊る」で歌われる、「♪僕には僕の役目があるから」というフレーズを彷彿させました。

「猫と踊る」で歌われるのは、1日の終わりに、愛猫と過ごす心穏やかなひととき。
いろいろあった1年の終わりも、こんな風に優しい気持ちで過ごせたら…という祈りが込められたような温かな楽曲で、ライブは締めくくられました。

(当のサトルさん本人は、この配信ライブ翌日に物損事故、27日には左足を捻挫、そして31日は風邪で寝込むという災厄が続いた穏やかならぬ年末だったそうですが…)

今回の配信ライブの素敵な雰囲気そのまま、大阪、北海道、東京へツアーに出られるというおふたり。
今度は会場で、大きな拍手でおふたりを迎えながら、ライブ演奏を楽しみたいと思います。

ライブレポート

ライブのイントロダクションはこちらをご覧ください。

スタジオセット

本番のスタジオは、全面、黒を基調とした空間に、ソファやインテリア、大小さまざまな間接照明がセッティング。背景にも小さなライトが散りばめられ、星の瞬く夜空のようにも感じられる、素敵なムードでのライブとなりました。
ソファの脇にはサイドテーブルが置かれ、ゆったりくつろげるお部屋のような空間になっており、ライブ演奏のほか、トークコーナーも充実。
映像では、クリスマスツリーのオブジェや松ぼっくりなどの小物が映され、クリスマス気分が高まるシーンも魅力的でした。

ライブレポート(time indexに沿って)

サトルさんと達哉さん登場、前室からスタジオに歩いて向かうシーンからスタート。
サトルさんの衣装はPaul SmithのAbstract Textileオーバーシルエットシャツ、黒のパンツ、ハット。達哉さんは赤のニットがとてもよくお似合いで、クリスマスらしい装いが素敵です。

M01 コーンスープ
雪が降り積もる青森にぴったりの「コーンスープ」からスタート。達哉さんのキーボードの音色が楽曲を豊かに彩り、歌詞の情景が浮かぶよう。

M02 愛の言葉
続けて「愛の言葉」。達哉さんのキーボードがCメロ(♪燃え上がる火は〜)を情熱的に響かせます。コーラスも素敵。

MC
始まりのご挨拶。
サトル「無観客配信ライブ久々ですね。こういう感じだって思い出した」
観客の拍手がないライブについて、「達哉さんとレコーディングみたいな気持ちでやればいいのかな?そんな気持ちでやっていきます」

M03 始まりの歌
サトルさんの力強いギターに重なる、新たな出発を後押しするような達哉さんのキーボードの音色。旅立ちの情景が湧き上がります。
サトルさんの叫びのようなフェイクが胸を揺さぶりました。

M04 やぶれかぶれ
じっくりと引き込んで聞かせる「やぶれかぶれ」。サトルさんの弾き語りでもおなじみですが、達哉さんのピアノのメロディが入ることでよりドラマチックに、そしてどこか温かみを感じます。ギター弾き語りとは異なる表情を楽しめました。

MC
ふたりともソファに移動し、トークコーナーに。
ソファに座り、ワイングラスに注がれたノンアルコールワインで乾杯!
この日、屋外の気温はマイナス4度と、かなりの冷え込み。

2020年7月のコロナ禍真っ只中に佐藤達哉さんと行った配信ライブ「In my STUDIO」について、「コロナ禍の僕なりの抵抗」と述べたサトルさん。
このときのライブがアルバムになり、2023年春のIn my STUDIOツアー、そして2024年のIn mySTUDIO2ツアーへと繋がっていきます。
今日の配信ライブは2024年のツアーの前哨戦とのこと。

しかしながら、無観客の配信ライブが久々で少々戸惑い気味、チャットの拍手やコメントを見て、気持ちを盛り上げるおふたり。
(チャットの質問)サトル「達哉さんのセーターどこで買ったんですか?」
達哉「えーどこだろう、宮城のどこか」

M05 赤い月
赤い照明が曲のムードを盛り立てます。「遠くまで…」から間奏のセッションは、たったふたりで演奏していると思えない音像の広がり。ギターとピアノとのセッションが熱い。胸の奥底を震わせるようなエモーショナルな演奏。名演でした。

M06 君に会いたい
サトルさんはギターを置いて達哉さんのピアノのみで歌唱。愛しい人との別れ、後悔を歌った歌詞ですが、達哉さんの優しい音色と相まって、今日の歌声はどこか優しく温かみが感じられ、前向きな余韻を残すように聞こえました。サトルさんのブルースハープの音色も素敵。

M07 木蘭の涙
「♪会いたくて 会いたくて この胸のささやきが…」
目をつぶりながら思いを込めて歌うサトルさんのボーカル。ハスキーな歌声が切ない世界観を作り出し、歌に引き込まれます。

(10分間の休憩)

後半スタート。サトルさんはTシャツにお着がえ。
ソファに座りリラックスしてお話しするおふたりのシーンからから始まります。

今日の配信は山寺宏一さんも見てる!
山寺さんは達哉さんの多賀城高校の先輩。投げ銭もしてくださったそう。

達哉さんが2022年3月にリリースしたソロ1stアルバム「Conffession」について。
コロナ禍で仕事がなくなり時間ができた、そして多賀城高校の後輩であるヴァイオリニスト鹿嶋静さんに「作品作らないと死んじゃいますよ」と尻を叩かれ制作を決意。
坂本商店 web Marketで販売したところ、予約だけで初回プレス分が売り切れたのだそう。
サトル「これまでの達哉さんの活動があったからこそだね」

M08 佐藤達哉ソロ「懐郷」
達哉さんのソロ演奏。達哉「サトル君のために弾きます」。
サトルさんはソファで(ノンアルコール)ワイン。
軽やかでどこか懐かしい旋律が、誰の心にもある故郷への郷愁を呼び起こすよう。素晴らしい演奏でした。

MC
拍手のない無観客ライブについて。八戸公演での拍手のありがたさを知ったおふたり。
サトル「ステージに上がる前は必ずしも体調が万全じゃないときもある。だけど、会場にでて拍手をもらうと元気になる」

今回のタイトル「忘れじの2023」について。
「今年はたくさんの偉大な先輩ミュージシャンが旅立った。その方たちの歌を忘れない。歌は歌い継ぐことができるということを身に染みて感じた1年だった」。歌い継いでいく宣言という決意を込めてつけたタイトルと説明。

M09 ダンシング・オールナイト(オリジナル:もんた&ブラザーズ)
2023年10月に逝去されたもんたよしのりさんの代表曲をカバー。
ハスキーなサトルさんの歌声がもんたよしのりさんと重なるよう。動きのあるカメラワークが曲のムードと相まって、ドラマチックな雰囲気を盛り上げました。

演奏後に達哉さんから拍手が。
サトル「お互いで拍手していきましょう!」

M10 愛は勝つ(オリジナル:KAN)
サトル「とても仲良くさせていただいたKANさん。みんなが知っている曲だと思います。ぜひ一緒に歌ってください」

MC
ソファに座りトーク。
事前にメールで募っていた達哉さんへの質問コーナー。

Q「今日飲むとしたら1杯目はビールですか?」
達哉「はい」サトル「俺もです」

Q「達哉さんからみた坂本サトルを3言(さんこと)でいうと?」
達哉「すてき」
サトル「それ3文字でしょ(笑)」
達哉「歌が染みる」「かっこいい」「おもしろい」
サトル「最高じゃん!」
サトルさんから見た達哉さんは?
サトル「優しい。俺が知る限り2トップくらいで優しい人」「作曲能力が高い!」「歯磨きが多い!」

Q「達哉さんは以前、『Jolly』が好きと仰ってました。今この曲がいいという一押しは?」
達哉「今日ここに来るまでに聞いてきた(坂本サトルさんのアルバム)『PM1:25』の「何も知らなかったよ」にグッときた。そのときの心持によって響く歌詞がある。以前、『コーヒーカップはからっぽ』冒頭の歌詞がすごく響いたときがあった。」

Q「達哉さんの押し活あれば教えてください」
達哉’「あれ?なんだっけ、朝ドラ?わすれたな…」
サトル「(忘れるようなら)それ押し活じゃないよ(笑)」

M11 大丈夫
「次の曲は、画面の向こうで盛り上がっている人がいること想像しないと気持ちを持っていけない」と、スタッフにも盛り上げをお願い。
「全国から、世界中から、見てくださっている方にお送りします!」
サトル×達哉の楽しいジャズアレンジの「大丈夫」(通称ニューオリンズver.)。ハンドカメラのカメラマンを捕まえて一緒に「♪大丈夫~!」
チャットでもみんなで「♪大丈夫~!」

M12 カルカロドン・メガロドン
動きのあるカメラワークがライブ感を演出!
達哉さんスタンディングでハンドクラップ!達哉の鍵盤を弾く手元をアップ!サトルの顔もアップ!
最後にピックを落として素手でギターを弾いていて痛そうでしたが、
サトル「楽しかったです」

サトル「コロナ禍に知恵をしぼっていろんなことをやっていたら、チームみたいなのができた。悪いことばかりではなかったな、と思う」

M13 アイニーヂュー
働いている人への応援歌。ここでもハンドカメラが活躍。Cメロの達哉さんのピアノが醸し出す情緒。「♪あなたのおかげで日本は回る」達哉さんの声が重なると、より元気になれる気がしました。
サトル「こういう配信ライブでも、終盤に向けて(スタッフとの)一体感がでる。不思議。いいもんだね、やっぱり」

M14 天使達の歌
リリースから24年。何万回繰り返しても、いつも新鮮な気持ちで歌っているという「天使達の歌」。クリスマス間近に聞くと、ちょっと厳かに、聖なる気分で聞こえました。リスナーもまた、聞くたびに新鮮な感動がある曲だと思います。

サトル「久々にこういうライブやってどうでした?」
達哉「思い出しました…。お客さんのありがたさを身に染みて感じました」
サトル「ほんとそうだね!」「年明け、大阪、札幌、東京ですけど会いに来てください。そのとき今日の分の拍手も(ください)ね」

M15 猫と踊る
サトルさんはギターを持たず、冒頭はアカペラで。いつもよりちょっとゆったりめのテンポで聞こえます。サトルさんのブルースハープも披露。
音源は、デモ音源集のアルバム「demoプラス」のみに収録。

最後はワイングラスを持って1カメずつご挨拶。
「ありがとうございました!」
「会場でお会いしましょう!」

おわり

セットリスト

「忘れじの2023」
~第1部 ~
M01. コーンスープ
M02. 愛の言葉
M03. 始まりの歌
M04. やぶれかぶれ
M05. 赤い月
M06. 君に会いたい
M07. 木蘭の涙
~休憩~
~第2部 ~
M08. 懐郷(佐藤達哉ソロ)
M09. ダンシング・オールナイト(オリジナル:もんた&ブラザーズ)
M10. 愛は勝つ(オリジナル:KAN)
M11. 大丈夫(JIGGER'S SON)
M12. Carcharodon megalodon(JIGGER'S SON)
M13. アイニーヂュー
M14. 天使達の歌
M15. 猫と踊る

コロナ禍にサトルさんが生み出した名コピー

■投げ銭特典映像(ティザー)

3000円以上の投げ銭をした方へ特典として配信された「バトン」。映像がとてもきれいでした。

「In my STUDIO2」ツアー詳細

■「坂本サトル tour 2024 with 佐藤達哉「In my STUDIO 2」大阪公演
【公演詳細】
*日程:2024年1月29日(月)
*会場:Soap opera classics
*時間:open18:30 / start19:00
*料金:全席自由前売¥5,500(1drink別)
*出演:坂本サトル、佐藤達哉(ピアノ)
*チケット販売ページ

■坂本サトル tour 2024 with 佐藤達哉 In my STUDIO 2」札幌公演
【公演詳細】
*日程:2024年02月03日(土)
*会場:円山夜想(マルヤマノクターン)
*出演:坂本サトル、佐藤達哉(ピアノ)
*時間:open 16:30 / start 17:00
*料金:前売全席自由¥5,500(1drink別)
*チケット販売ページ

■坂本サトル tour 2024 with佐藤達哉「In my STUDIO 2」東京公演
【公演詳細】
*会場:LOFT HEAVEN(旧ラストワルツ)
*時間:open 18:30 / start 19:00
*料金:前売全席自由¥5,500(1drink別。高校生以下、当日身分証提示で¥2,000キャッシュバック)
*チケット販売ページ

■サトルさん単独弾語りライブ情報も追加

坂本サトル弾き語り2024
「小樽セレナーデ」
*日程 2024年2月4日(日)
*会場 ゼロワン01
*時間 open 16:30 / start 17:00
*料金:全席自由¥3,500(整理番号なし、先着順入場となります)
*オープニングアクト:未定


■佐藤達哉「Confession」

■坂本サトルライブアルバム「In my STUDIO」


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