2024/04/20「リクオ&ピアノ2024」@富士宮 roots & fruits
静岡県に引っ越して10年近くになるが、あまり県内を出歩かない。
だから静岡のことをほとんど何も知らない。
今回、リクオさんのライブが富士宮であると聞き、近くかな?と思ったら、
会場の「roots&fruits」は、自宅から片道1時間ほど。
電車2本を乗り継いでいく場所にありました。
ちょっとした旅気分が味わえて、それはそれで楽しい。
「西富士宮駅」からお店に向かう途中。
自分が住んでいるところから見る富士山とは、少し表情が違って見えたり。
「西富士宮駅」から徒歩7分ほどで、会場の「roots & fruits」に到着。
中心部から少し離れた場所にあるものの、お店の外には楽器が飾られていて、すぐにここだとわかりました。
観客は15人ほどで満席。
オーナーの岩崎さんがひとりでやっているというBar。オープンして19年とのこと。
お店のアップライトピアノは現在壊れてしまっていて、この日は電子ピアノで演奏していたリクオさん。
たまたま自分の隣に座られた方が、ピアノを寄贈者された方でした!
親戚から譲り受け自分も弾いていたそうですが、お店がオープンするときにピアノを譲ってくれる人を募集していたのを見て、寄贈したのだそう。
前回、リクオさんがこのお店でライブを行ったのが、コロナ禍直前の2019年11月。それからお店ではずっとライブをお休みしており、ライブの再開となったのが、この日2024年4月20日のリクオさんのライブだったとのこと。
「リクオ&ピアノ2024」というタイトルだけあり、セットリストを振り返ってみると、弾き語りアルバム「ピアノ&リクオ2」に収録された全11曲中、実に10曲を演奏。
また、今年6月5日発売の最新アルバム「リアル」からも数曲披露されました。
「ピアノ&リクオ2」「リアル」ともに、コロナ禍で家に籠っているときに作ったという曲は、会えない人、愛すべき場所を想う歌が多い。
本当に大切なものは何か、思わず自問自答してしまう。
リクオさんは歌い終わった後、陽気ににっこりと笑う。
自分は酒場でピアノを弾いて楽しく歌っているだけ、そんな風に見えて、歌で自分のメッセージを押し付けない。
心にはビンビンに届けてくれるのに。
本当に音楽を愛しているのが伝わって、とても気持ちがいい。
静岡では桜は終わっていましたが、弘前がちょうど満開を迎えているタイミングとのことで、「はかめき」を演奏。
「はかめき」は、ツアーで弘前に訪れた際、弘前城の桜と、「はかめく」という方言からインスピレーションを得て生まれた歌なのだそう。
そのときリクオさんが見た弘前城の桜はまだ3分咲きで、ここの桜がすべて満開になったら美しすぎて気持ちが乱れてしまいそう、そんな畏怖にも似た感情が沸き上がってきたとのこと。
詳しくは過去のブログにも載っていました。
北から南まで、小さな街にも、歌える場所があって、自分を待っているお客さんがいる。そんな人生ってどんななんだろう。
物販のときにリクオさんに「昨年11月に白石に見に行きました」とお話したら、
覚えていてくれて「あの時、KANさんのお話しましたね」と言ってくれて、それが、本当に嬉しかった。
■2023/11/18-19 リクオさんと坂本サトルさんのツーマンライブレポ
■サトルさんが書いたエッセイ「リクオさんと1時間」のこと
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