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『イロナキカゼ』/坂本サトルプロデュース。熊谷育美さんの歌う切ない「大人の片思い」

イロナキカゼ / 熊谷育美
作詞曲 坂本サトル

もうすぐ発車のベルが鳴る 
大きな荷物がひとつ
みんなに囲まれているあなた 
時々わたしを見た

あなたを愛しているんだと 
気づいた時には手遅れで
想いが溢れてしまわぬように 
何でもないふりをした 

でも
こぼれた滴は時々 
隠せないほど大粒だった 
本当は届いていたのか?なんて 
確かめることに何の意味があるの?

あなたの後ろ姿 
目で追うだけ ついて行きたい
ほんとに笑っているんだと 
思ってるのならそれでいいの 
そのまま そのままでいい

色なき風が 
季節はずれの旅立ちの場所に吹いて 
ひとりだけ違ってる気配を 
空に溶かしてくれた 

ああ 命に灯がともるように 

静かにドアが閉まった 
手を振ることさえ忘れていたのよ 
ほんとに笑っているんだと 
思ってるのなら それでいいの 

さよなら また会える日まで 
あなたの日々 わたしの毎日 
それぞれの今を懸命に生きて 
どこかの街 心からの笑顔で 
今度は本当の笑顔で 会えますように 

置き去りにされたホーム 
誰にも触れさせないグラス 
秋の風に吹かれながら 
そっとふたを閉めた

熊谷育美『イロナキカゼ』

【credit】
arranged and produced by 坂本サトル
mixed and mastered by 佐藤宏明(molmol)
真藤 敬利:piano, organ 
坂本 昌人:bass 
山口 克彦:electric guitar 
鹿嶋 静:violin 
坂本サトル:acoustic guitar, tambourine, programming

熊谷育美さんが歌う新境地「大人の片思い」

熊谷育美さんの3か月配信リリースに坂本サトルさんが参加

宮城県気仙沼市在住のシンガーソングライター熊谷育美さん。
’17年に第1子を出産し、その後第2子・第3子を出産。子育てに専念するためしばらく活動をセーブされていた育美さんですが、今年から本格的な音楽活動を再開。
’22年6月より3か月連続デジタルリリースをおこないました。

6月配信の第1弾は、子供の誕生を愛情たっぷりの目線で綴った『きみは、たからもの』(★マークをクリックするとSpotifyサイトに飛びます。以下同)。
7月配信の第2弾は、コロナ禍や子育てで外にでられない人に向けてリフレッシュを提案したような心躍る曲『旅に出かけよう』
そして、よりよい作品にするためにと1か月発売を延期し9月28日にリリースとなった第3弾が、『イロナキカゼ』です。

この3作品に、坂本サトルさんもサポートとして参加されており、第1弾はボーカルディレクションとして、第2弾はサウンドプロデュースとして楽曲に携わりました。
そして第3弾は、坂本サトルさんが詞・曲・アレンジをはじめとした全面プロデュースということで、坂本サトル・リスナーにとっても待望の新曲となりました。

熊谷育美さんが詞曲を手掛けた第1弾・第2弾は、子供や家庭をテーマにしていたことから、次の曲では育美さんの新しい一面を引き出したいと、サトルさんが育美さんへプレゼントした歌のコンセプトは、「大人の恋/大人の片思い」
その経緯については、熊谷育美さんの公式ホームページ、『坂本サトル ⇄ 熊谷育美 【音楽的 往復書簡】』に、おふたりの手紙のやりとりいうカタチで掲載されています。

『イロナキカゼ』に込めた思い

「イロナキカゼ」=「色無き風」とは、秋の季語、とのこと。

いろ【色】 無(な)き風(かぜ)
秋風。「古今六帖‐一」の「吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな〈紀友則〉」のから出た語。中国の五行思想で白を秋に配し秋風を素風といったのを、日本の歌語に直し、はなやかな情感をもたない風のに用いたもの。(以下省略)《季・秋》

コトバンク 精選版 日本国語大辞典より

サトルさんが、この曲についてラジオでお話されていたので、コメントを引用します。(読みやすいよう若干リライトしています)

…秋というと、収穫の秋だったり、紅葉だったり、どちらかというとカラフルなイメージがあったんだけど、『色なき風』は、風景に色が無くなってしまうような風が吹くのが秋だという。素敵な言葉だと思ってタイトルにしました。
この歌のテーマは「大人の恋」。今の育美ちゃんに「大人の恋」を歌ってほしいというコンセプトが先にあり、制作された曲です。
「大人の恋」というと、ちょっとドロッとしちゃうイメージが多いと思う。許されない恋とかね。でもこの歌はそうじゃなくて。
許されない恋というのは、その想いが表面に出てきてしまっているからそうなるのであって。自分の気持ちを伝えてしまったら、大変なことになってしまうから、自分自身で閉じ込めている。胸に秘めた恋心。
そういうのって、もしかしたらたくさんあるんじゃないかな。自分にも相手にも大事なものがあるから、自分の気持ちを閉じ込める。
今の育美ちゃんが歌ったら素敵だなと思って書いた、大人の切ない、さわやかな恋です。

2022年10月10日放送ラジオ番組
『坂本サトル ひとりの時間。』
(tbc東北放送)より引用

「大人の恋」というと、少しドロドロした、背徳感のあるイメージを想起しがちですが、『イロナキカゼ』で歌われているのは、愛する想いを表に出すことなく胸に閉じ込めた、いわば恋にならなかった愛。
「大人=理性的であること」として、サトルさんは、切ない恋の世界観を歌詞に描きました。

歌詞から辿る『イロナキカゼ』と育美さんの表現する世界観

以下、便宜上、下記の区分で記載していきます。

①Aメロ1(もうすぐ発車の〜)
②Aメロ2(あなたを愛して〜)
③Bメロ(でも こぼれた〜)
④サビ(あなたの後ろ姿〜)
⑤Aメロ3(色なき風が〜)
⑥大サビ1(ああ命に〜を含む、静かにドアが〜)
⑦大サビ2(さよならまた会える日まで〜)
⑧Aメロ4(置き去りにされた〜)

①Aメロ1
②Aメロ2

この歌の舞台は、主人公が愛する人の旅立ちを見送る、駅のホーム。
冒頭から、育美さんの息遣いまで収められたボーカルが、ドラマチックな空気感を作り出しています。

主人公は、見送る相手に深い想いを募らせていますが、その気持ちは秘めたまま。
見送る際も、大勢の中のひとり。
ときどき「わたし」を見る「あなた」は、想いに気づいているのか、いないのか…。

③Bメロ
①②が起承転結の「起」とすると、「でも」から始まるBメロは正に「承」。1回きりのBメロ。
溢れないように気をつけていたけれど、相手を想う感情は、ときどき滴(しずく)となってこぼれ、それは隠しきれないほど大粒だった。
「溢れた」ではなく「こぼれた」という表現が、自分の意志ではコントロールできない様子を表しているようです。
「滴」は感情ともとれるし、言葉そのまま「涙」のこととも受け取れます。

この歌のおもしろいなと思うところは、主人公は理性的に感情を抑えようとしているその気持ちを歌っているため、
「本当は届いていたのか?なんて 
確かめることに何の意味があるの?」

このフレーズが、本音ではないと感じられるところです。
本能のまま無防備に相手を愛することができたなら、「本当は届いてほしかった(し、それを確信したかった)」のではないでしょうか。やっぱり。

④サビ
「ついて行きたい」が、こぼれた滴(本当の気持ち)。
「ほんとに笑っているんだと 
思ってるのならそれでいいの 
そのまま そのままでいい」

は、恋心を理性的に抑えた感情。
相反する気持ちを吐露しているようです。
そしてそれを表現する育美さんのボーカルの素晴らしさ。

⑤Aメロ3
「色なき風が 
季節はずれの旅立ちの場所に吹いて 」

主人公から色を奪ってしまった色なき風。

「ひとりだけ違ってる気配を 
空に溶かしてくれた 」

主人公から見える世界だけでなく、主人公を含めたすべてが色を失ってしまったため、ひとりだけ違う気配の主人公も、モノクロームの風景に紛れてしまった、ということでしょうか。
そうならば、深い悲しみ、絶望感に包まれているようです。

⑥大サビ1
⑦大サビ2
 
「転」。
「ああ 命に灯がともるように」から、主人公の感情は大きく動き、また、場面も動きます。
電車のドアは閉まり、手を振ることさえ忘れていた。「あなた」が旅立ち、別れ、主人公がとり残された場面になります。
ここからの育美さんのボーカルの表現力がほんとうに凄い。

ほんとに笑っているんだと 
思ってるのならそれでいいの 

④サビにも同じフレーズが出てきますが、明らかに表現が、気持ちが違います。
引き裂かれるような悲しみ、諦め、爆発するような感情。そして以下のフレーズに続きます。

さよなら また会える日まで 
あなたの日々 わたしの毎日 
それぞれの今を懸命に生きて 
どこかの街 心からの笑顔で 
今度は本当の笑顔で 会えますように 

③Bメロでは、本音ではないんじゃないかと思われた主人公の気持ち。
しかし、上記は主人公の本当の気持ちだと思えてしまう。
エールのような祈りのような、主人公の想いの美しさ、気高さを感じるフレーズです。

⑧Aメロ4
「結」。
「誰にも触れさせないグラス」に蓋をした主人公。「グラス」と「こぼれた滴」が呼応しています。
気持ちを切り替え前に進もうとする主人公の強さ、凛とした美しさを感じます。
「色なき風」ではなく「秋の風」に吹かれた主人公。モノクロだった世界から、鮮やかな色を取り戻したのかもしれません。


相手のためを想って秘めた恋心というのは、性愛というステージを飛び越えた、思いやりの愛・慈愛にも近いように思えます。
『イロナキカゼ』が、悲しく切ない想いを歌いながらも、前を向いて進めるような清々しさ、爽やかさを感じられる所以ではないでしょうか。

坂本サトルさんの手掛ける緻密なサウンドメイク

坂本サトルさんが手がけたアレンジもまた、奥深い歌詞のストーリーと切ない世界観を表現した、ドラマチックで美しいサウンドとなっています。
なかでもストリングスの旋律が際立ち、吹き荒ぶ秋風のようにも聴こえたり、引き裂かれるような主人公の感情表現にも聴こえたり、歌のイメージをより豊かに広げてくれます。

・第1作目へのオマージュ
前述した育美さんとサトルさんの往復書簡に、サトルさんによる以下のコメントがあります。

そうそう、今回、連続リリース3部作と言うことで1作目へのオマージュも入れてます。わかるかな? (笑)

坂本サトル ⇄ 熊谷育美 【音楽的 往復書簡】
坂本サトル→熊谷育美への書簡より

こちらに関して、サトルさんのファンコミュニティサイト・サトル部の配信ラジオ番組『第37回シューイチラジオ(’22年10月4日放送)』で、どの部分がオマージュか明かされました。
(※本番組は通常は会員限定のクローズド配信ですが、この回は一般公開されましたので、記載します)

『イロナキカゼ』のAメロ「♪大きな荷物がひとつ」の箇所に、1作目『きみは、たからもの』のAメロ「♪お母さんのおなかの中にいたんだよ」と同様のメロディを採用しているとのことです。
3作連続配信の企画だからと、サトルさんが取り入れた遊び心。
上記メロディは「似ているな」とは思っていましたが、意図的に同じにしたと知って聞くと、ちょっとにやりとしてまいますし、全く異なる印象の楽曲に同様のメロディをワンフレーズ取り入れても曲が成立してしまうという、サトルさんの楽曲制作の醍醐味も感じられます。

・オープニングとエンディングのボイスサンプリング
ヘッドホンで曲を聴くと、イントロのピアノの前に、「ウゥー(ウィーン?)」という不思議なサウンドが、右から左に流れるように聞こえてきます。
こちらについても、上記『シューイチラジオ』で明かされました。
このサウンドは、育美さんの歌声を組み合わせたボイスサンプリングなのだそうです。
重ねた音が1テンポずつ遅れて入ってくるため、動きのあるサウンドとなっており、筆者には、電車が通過する駅のホームのイメージ、あるいは吹き抜ける秋風のようにも聞こえました。
このボイスサンプリングは、オープニングのほかエンディングにも入ってきます。
エンディングでは、穏やかな秋風を表現した音のようにも聴こえてきます。
一人駅に残された電車を見送る主人公が、「グラスに蓋を閉めた」あとの、心境の変化を表しているのかもしれないと思いました。

このほか筆者が気付いた箇所としては、イントロに「ポン♪」というサウンドが聞こえるのですが、これは歌詞に出てくる「こぼれた滴」の音を表現しているのかな…と想像しました。

『イロナキカゼ』には、リスナーの想像力を掻き立てる細かなサウンドが随所に散りばめられています。
サトルさん曰く「歌詞もアレンジも情報量が多く、聞くたびに発見を楽しんでほしい」とのことですので、なんども聞きたいと思います。

気仙沼在住のデザイナー・志田淳さんのアートワーク

『イロナキカゼ』のアートワークは、3か月連続配信の1作目・2作目同様、気仙沼在住のデザイナー・志田淳(しだあつし)さんが手がけられたとのこと。
電車が去った駅のホーム。タイトル通り色のない、モノクロームの風景が撮影されています。しかし、育美さんが手に持つ背景と同様の写真、およびその写真を持つ手には、鮮やかな色がついています。
現実ではありえない写真であり、主人公の心象を表したイメージなのかな…と想像できます。
こちらのアートワークもまた、歌の世界観に対するリスナーの想像力を、豊かに広げてくれます。

竹森マサユキさんから熊谷育美さんへインタビュー

(2022年10月19日追記)
仙台在住のシンガーソングライターで、3ピースバンド・カラーボトルのボーカル・竹森マサユキさんのラジオ番組に、熊谷育美さんが電話ゲストで出演され、新曲についてお話されていました。ラジオでのコメントを引用・追記します。竹森さんならではの視点での曲の聴き方がおもしろかったです。

2022年10月18日放送 カラーボトル竹森マサユキの『からくたパレード』(毎週火曜18:00~ tbc東北放送)から引用

(太字 竹森マサユキさん 
普通の字 熊谷育美さん)

●3作連続配信リリースをしようと思ったきっかけは?
私にとっては約3年ぶりの新曲リリースだったので、書き溜めていた曲もありつつ…。この3年の間に、みなさんも生活様式が変わった部分もあったと思うんですけど。私もこの3年の間に子供が3人になったりとか、日々の暮らしにいろいろ変化がある中で、2022年の今現在の私を楽曲で表現したかったんですね。なかなか、みんなに会えない期間も長かったので。
そんな気持ちで、まず1作目の『きみは、たからもの』をリリースしました。
●2作目の爽快なナンバー『旅に出かけよう』について。こちらは?
『旅に出かけよう』はだいぶ前に書いていた曲なんですけど。このご時世、自分もなかなか旅に出かけられなかったので、いまが音源化するべき時期かなってピンときたものがあって。爽快感を感じるイメージでアレンジを依頼しました。
●育美ちゃんは気仙沼在住だけど、気仙沼への地元愛も込められてたりする?
実はありますね。「旅に出かけよう」と言いつつも、「気仙沼にあそびに来てくださいね」という裏テーマもあります。気仙沼って宮城の中でも遠いので(笑)。三陸道がつながって少しは近くなりましたけど。私も気仙沼からいろいろなところに行って、いろんな景色を見させていただいたので、そういう懐かしい気持ちも込めて。早く皆さんのもとへ音楽を届けに行きたいなっていう気持ちも込めました。
●この曲聞いて、僕も気仙沼行きたいなと思いました。気仙沼最高だよね。
やったー!最高でしょ? いまはサンマがシーズンですね。今年は不漁というニュースをご覧になった方もいるかと思いますが、いま揚がってきてるんですよね。漁師さんががんばってくれてます。
●3作目『イロナキカゼ』。1作目2作目とがらっと装いを変えた、育美ちゃんが歌い上げるスローバラード。育美ちゃんの真骨頂とも思えますね。
この曲は、先輩・坂本サトルさんに作詞・作曲・サウンドプロデュースしていただいた楽曲なんです。
●サトルさんがプロデュースをされるきっかけは?
1作目、2作目もサトルさんと共同プロデュースという形で、ボーカルディレクションとかもしていただいたんですけど。
サトルさんにはこれまでも何作品か関わっていただいていて。私がサトルさんの楽曲に参加したり、私の「東北みちのく音頭」をサトルさんにアレンジしていただいたり、というのがありました。
ただ今回のように、まるっと曲を作ってもらうという形は初めて。サトルさんが私をイメージして書く楽曲はどんな曲なんだろう?と思って依頼させていただいたら、まさかの「片思いの歌」だったという。
●なるほど。母親としての育美ちゃん、気仙沼のミュージシャンとしての育美ちゃんと続いて、第3弾はひとりの女性としての育美ちゃんだったんですね。年齢を重ねてからの恋心というのが、見事にサトルさんの世界観で描かれているなと感じました。
1作目・2作目の世界観とは逆にふった楽曲を提供してもらったわけなんですけど。昔は、誰かに書いてもらった曲を歌うのに多少の違和感があったんです。でも以前、『光』という、楽曲提供していただいた曲を私がボーカリストとして歌うというコンセプトのアルバムがあって。その中の『リライト』という曲を元スーパーカーの作詞家のいしわたり淳治氏さんに書いていただいたりしたんですが。そのとき(コンセプトアルバムに取り組んでいた時)、はっとして、自分じゃない自分に出会えたり、音楽の幅が広がったり、良いことずくめな現象が起きて。
今回サトルさんに、曲を書いていただいて、またちょっと違う自分に出会えたなっていう感覚がありました。
●へぇー!どんな自分ですか?
まっすぐな自分。ボーカル録りのときって、私はここをこう歌おうとか考えて挑むタイプなんですけど、今回それを全部払拭されちゃって。
ボーカルディレクションのときに、「全部捨てて、まっすぐ歌おう」ということで。それがすごく難しくて。でも結果的に、この曲の自分が表現したかった世界観に持っていってもらったというのが、新たな発見だったんですよ。
●作詞作曲はサトルさんだけど、歌の中の主人公を育美ちゃんが演じるわけじゃなくて、これまで生きてきた熊谷育美というボディを使って、音を鳴らすみたいな?
それそれ!すごく言ってもらいました、今!!すっきりしました。
●ここまでちゃんと生きてきたから、あとは信じて、育美ちゃんの体の中にあるパッションだったりとか、感性による表現を、サトルさんが引き出してくれた、みたいな感じなんですかね。
そうですね。新たな、違った服を着せてくれたような感じですね。
●僕も10for 10TOHOKUに参加して、サトルさんのヴォーカルディレクションのもとレコーディングさせていただきましたが、今回レコーディングはどうでした?
サトルさんすごいなと思いました。こっちが気がつかないところ録ってたりしますからね(笑)。
●うまくのせる。名プロデューサーですね。
素晴らしいですね。
●サトルさんて、すごく耳がいいですよね。
そうですね。ピッチとかも、私はもうぴったりはまって歌っていたと思っていたところも、「ん?」って言ってきた箇所を聞き返すと、ちょっとフラットしていたり。
…言うのが遅くなっちゃいましたが、この曲、すごく深くていい楽曲ですよね。
●歌詞の最後(筆者注:Aメロ4のところ)、とても素敵だなと思いました。
ほんとドラマチックな歌。歌の中で、現場は変わっていないんだけど、短編映画でも見ているような楽曲に仕上がったなと思いました。
●それぞれにきっと、こういう情景ってあるよなと思いました。
みなさんそれぞれ、思い思いに聞いていただけたらな、と思います。
歌詞の「ふたを閉めた」のように、秋の風を、育美ちゃんとともにとじこめたような楽曲になってますね。
ありがとうございます。

2022年10月18日放送 
カラーボトル竹森マサユキの『からくたパレード』
(tbc東北放送)

『イロナキカゼ』リリックビデオ公開

(2022年12月10日追記)
『イロナキカゼ』リリックビデオが公開されました。
宮城県気仙沼在住、気鋭のイラストレーター
ささをか みさきさんが制作されたのとこと。
電車のホームを舞台に展開されますが、途中で挟み込まれる線路の分岐が、歌のストーリーと重なります。


坂本サトルさんと熊谷育美さんのコラボ曲

サトルさんと育美さんは、これまでもたくさん共演しており、以下、音源としてリリースされたものを紹介します。
『イロナキカゼ』で興味を持たれた方は、ぜひこちらも聞いてみてください。

★『HOMETOWN MUSIC LIFE feat.熊谷育美』

坂本サトルさん作詞・作曲のパワーソング。育美さんの歌声がソウルフルでパワフルで、元気をもらえる1曲です。

『HOMETOWN MUSIC LIFE』は同名のアルバムに収録されており、サブスクのほか、CDも購入できます。

★10 for 10 TOHOKU『10年後の僕ら』

坂本サトルさんプロデュース。熊谷育美さんも参加している『10年後の僕ら』については、以下に書きましたので、よろしければご覧ください。

★【tbc夏まつり2022】10 for 10 TOHOKU(熊谷育美&坂本サトル)動画

2022年開催の「tbc夏まつり」で、ライブステージの大トリを務めた10 for 10 TOHOKU。このコラボステージをプロデュースし、まとめあげたのが坂本サトルさんでした。
育美さんとサトルさんのコラボレーションのステージです。

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