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日常生活に役立つ脳の知識

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日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
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2021年9月の記事一覧

【脳科学によると、私たちは3つの状態をもつ】

-リラックスした覚醒状態:楽しいことをしているときに感じる
-臨戦状態:直感的に脅威だと感じている
-衰弱状態:恐怖などに圧倒されて、感覚が麻痺する

『臨戦状態や衰弱状態では後々後悔するような決断をしてしまう』

(MIT)

【私たちは情報量が多くなると客観的に考えられなくなる】

人間の脳に送り込まれるのは1秒間に1100万ビットの情報に対して、
意識的に処理できるのはせいぜい40ビット

脳は経験や思い込みに基づいて少ない材料で判断するようにできている

(無意識バイアス)

【肉体の信号の約8割を占める迷走神経が重要】

経験済みの事柄に対して新しい癖がつくと、脳は新しくニューロンの経路を形成する

脳を最新に保つには、実は、迷走神経が張り巡らされている
身体が密接に関わっている

『新しい経路を形成するためには体験がポイント』

(MIT)

【基礎学力は5歳までが勝負!?】

-最後までやりきる忍耐力
-意思を伝えるコミュニケーション力
-感情をコントロールする力
非認知能力は5歳までのしつけや環境で決まる

子どもが好奇心をもち好きに行動したり
親が寄り添い失敗も含めて見守ることが重要

(ジェームズ・ヘックマン)

【脳は物事を点ではなく線で認識するため、悲観的になりがち】

人は悲しいことを「自分は他人よりも不幸だ」といったように負の虚構=ストーリーを作り出す。苦しみは、それに抵抗するからより強くなる

『意思と感情の日誌を書くことで痛みを認識し、ある程度許容することが大事』

(鈴木祐)