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日常生活に役立つ脳の知識

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日常生活に役立つ脳の知識についてまとめております。 学術論文や、第一線分野の人たちの知見をまとめたエビデンスベースの情報をご提供いたします。
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2021年7月の記事一覧

【コロナ禍の物忘れや集中力の低下の危険がある頭が常にぼんやりする感覚に注意】

コロナのストレスによるコルチゾール(グルココルチロイド)の過剰分泌により、海馬や前頭前野や扁桃体のシナプスを破壊することで起こる

『学習プロセスの阻害にもなるため注意が必要』

(ブレインフォグ)

【モチベーションを高めるため必要なドーパミンの知識】

モチベーションが高まるドーパミンが出る条件

-他者起点ではなく自分で目標を設定する
-ちょっと無理かなと思う課題を設定してそれを解決する
-相手を喜ばせる
-サプライズを受ける
-日付が変わるタイミング

(茂木健一郎)

【昼寝をするとパフォーマンスが上がる科学的理由とは!?】

NASAの研究結果によると、昼に26分間の睡眠をとることで
認知能力が34%、注意力が54%向上する

『昼寝を上手くとることで仕事の生産性が上がる』

(パワーナップ ジェームス・マース)

【私たちのやる気は、待ち時間によって削がれてしまう!?】

ドーパミン受容体の研究

労力のコストがあっても、報酬のために、
やる気を高め行動につなげる

時間を待つコストがあると、報酬があっても、
インセンティブ効果を弱めてやる気を下げる

(量研 堀由紀子/南本敬史)

【私たちがマルチタスクが苦手な理由】

人間の脳内には、情報を取捨選択するボトルネックがあるので
一度に複数の情報に触れても同時には処理することができない

感覚記憶から短期記憶の間にあるボトルネックは一つの情報の流れしか処理できない

(ボトルネックモデル ブロードベント)

【創造力とは前頭葉と側頭葉の間の結びつきを強くすることで鍛えられる】

創造性=意欲(前頭葉)×経験(側頭葉)

何かを思い出す際に、前頭葉がリクエストを出して、
側頭葉のデータベースからアイデアを引き出す

こうしたプロセスでひらめく力が鍛えられる

(スコット・バークン)