接客って難しい
和菓子屋で10年の修行を経て現在お店を開いて6年になります。
1人で製造して販売もやってるんです。ほんとにひとり。
作るのだけ1人でって意味でしょ?的に聞かれるんですけど、ほんとにひとりなんですよ…全部。
苦手な接客の話です。
商品数は豆大福専門なので、大福5種類ともなかだけであとは季節のお菓子を足すくらいで6〜7種類しか置いてないんです。
この6〜7種類ってのが人が選びやすい数なんだそうです。
例えば2種類しかないとどっちかになるので選んだという気にならない。
自分が選んだ!と思う数が6〜7あたりなんだとか。
逆に多いと選べなかったりする。
確実に選んでもらえるし、選びやすい数だと思ってるんです。
でもお客さん見てるとめっちゃ悩んでるんですよ。そんなに悩むの!?ってくらいに。
選びやすいような感じにしたつもりがこんなにも悩ませてしまって…と思うのでうまく決断できるようなこと言いたいんですけど、そんな高度なことできるばすもなく…
おすすめは?とかどれが1番売れてますか?とか聞かれるんですけど接客の上手い人だと適当にこれこれ〜って言えるんでしょうけど、正直に言っちゃうんですよ。
全部おすすめ、1番はわからない、好みだからと
余計悩ませてるんですよ、いつも
あと、年配の方だと選ぶのがめんどくさいという方もいて、適当に詰めて〜と言われるとじゃあ適当に詰めますってやるんですけど、選びたくないという人もいる。
一個から選べるの!?って喜ぶ人もいる。
これオススメですよって言ってみても、選ばないこともあるし…難しい。
自分は買うと決めたら悩まず気になるものをすべて選びます。
なので買うって決めたのにどれにしようっていうのがあまり共感できなくて…
どういう答えを求めてるんだろうと思うんですよね。
できたらいい買い物したとか思ってもらいたいけど気持ちが分からないので何を言っていいか分からないんですよ。
好きなの、食べてみたいもの選べばいいし、気になるなら全部買いなよ!!とも言えないし…
ちょっと食べてみたいけど全部は無理だからこのうちの2個くらいだけど、どの2個にしよう…こっちも食べてみたい気もするし、こっちも気になるし…ということなんでしょうね。
これに対しての決定的な魔法の言葉があればいいのに!!
そういうのないですかね?
気の利いたことも言えないし、初対面の人の好みなんてわかんないし、今日も悩めるお客様をただただ見守っております…。
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