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【映画】「劇場版 モノノ怪 唐傘」⚠ネタバレ感想⚠️

前々から気になっていた作品がテレビで再放送したことがきっかけで、どんな世界観なのかを知り、それに魅了されたことで、今回映画になったので、観に行った次第。

今回の舞台が大奥ということで、もうその時点で嫌な念が渦巻いているよなって。いともかんたんに人ならざるものがうじゃうじゃ溢れていそうだなと終始思った。

大奥に入ることになった、アサとカメを中心に物語が進んでいくのだけど、アサは申し分のない気立てのよく、きちんとした娘なのだけど、カメは目も当てられないぐらい素っ頓狂な言動をして、観ているこっちがハラハラしてくる。
それに加えて、大奥らしくもない純水で穢れがなく、無邪気な子でこんな子が何故、そのような女と女の熾烈な争いの地にわざわざ踏み入ったのか⋯⋯というのは、外から来た者は分からない部分だったんだよな。ただ華やかで、天子様のために上へ上へと昇りつめていくところだと。

アサのように手に職をつけたいという人も中にはいた話もあった。

そう思っているうちがまだ良かったよなって思う。

入った途端の嫌な雰囲気と、それに臭い。
そう思うのは、カメがおばあさまがわざわざみんなのためにとおむすびを開いた時のふわっとただよう匂いが可視化されて、色合いの良いものが溢れていたのだけど、大奥に入ってから毎日飲むように強要されている水から嫌な色で二人が思わず顔を顰めていたことから。

それもそのはず。自分の一番大切なものを、もしくは、亡き者を隠蔽し、その井戸に落としていたのだから、特に大奥にまだ染まりきってない二人は美味しくないと感じる。

そこでもう嫌な気分。

アサがその個室を前に使っていたという北川というその世界では、身分が上の人に出会ったことで、薬売りの斬る対象の唐傘が顔を出す。

今か今かと思っていた並行する形で、かめがそれはもう酷い仕打ちをされて、ものすごくいやな気分にもなったが、唐傘に呑まれて、干上がった状態になった時は、目を覆いたくなるものだったが、排除してくれて良かったと思ってしまった。

唐傘と対峙することとなった時、あまりものの存在で恐ろしく感じた。
これほどまでの念がこもっているとも。

薬売りのいつもとは違う姿にテレビではまだ見たことがないけど、出てくるんだろうか。

アサがカメの世話に焼いているうちに、友愛のようなものを感じて、友達以上恋人未満のような関係性が誰にも触れさせられない聖域のようなものを感じ、尊く感じた。

だから、カメのためにと暇を出して、恐らく今生の別れとなるだろうけども、かめがあのような世界に染まってはいけないという優しさも感じられて、寂しくも感じられたが、いい終わり方。

まだ、腑に落ちない点(唐傘がまた顔を出しそうな)があるけど、続きも楽しみ!

主題歌がめちゃくちゃよくて、CMが流れるたびに聴き入っている。良⋯⋯。

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