繊細をやめる

頭の中にはしっかりとした自分の意見がある。それを家族や友人に話すと、「間違っているよ」「ずれた考えを持っているね」「変な人」と、ずっと言われ続けてきた。大学時代の友人の恋愛相談を受けていても、「つぐみちゃんの意見は間違っているよ、人にアドバイスしない方がいい」と、散々言われてきた。いつしか、思っていることを誰にも言わなくなった。というか話せなくなって、何にも興味のないふりをした。だれの人生を生きているのかさえわからないような人間になって、これは正しいのか、正しくないのかを自分と会話するようになった。何が正解かわからないのに、考えることだけはやめなかった。誰にも話さないけど、考えることをやめてしまったら自分を見失うと思った。でも、思っていることを言わなくなったおかげで人に好かれるようになった、人が寄ってくるようになった。じぶんの周りには人が集まり続けてこのまま楽しく生きていけると思った。でもそれは空っぽだということに気付いた。だから、本心を人に話すようになった。でも、繊細な私は「それは違うんじゃない?」と言われるたびに気にして、また話せなくなって、結局自分からひとりになったことが何度もある。人と心を通わせるということが本当に嫌いだ。向き合おうとしても、出鼻をくじかれる。変わっている人が繊細さんであることは本当に生きずらい、というか生き方が分からないの。もう24さいなのに。


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