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自分の文章を人に見られることは恥ずかしいのか

新聞記者が書く文章は、〝取材原稿〟なので、「短く簡潔に分かりやすく」が大原則。うまいかどうかよりも、正確さやネタの豊富さ、着眼点、出稿スピードが求められる。

新事実が分かり次第、一度デスクに出した原稿を差し替える。

自著豆本は高校生や大学生、社会人らと制作する。記事を依頼すると、「何文字で書けばいいですか?」と質問されることがある。

これがまたやっかいなのだ。

文章をうまく書こうとする。
こちらはそれを求めていない。

過去出版の豆本を渡しているのだから、それを見てほしい。本文は100文字前後。200文字だと、誌面に入らない。A6判ですから。

心の中では、好きに何行書いてもよいと思っている。

新聞記者出身なので、文章を切るのは得意ですから。

私がその方に、きちっと行数を指定すると、その後、一向に原稿が届かないことが多い。

その結果、旬を逃す。

素人で作る豆本は視点や文章表現がプロにはないざん新さがある分、記事を整えていくのが難しい。

文章を読まれるのが恥ずかしいのか。

どうだろうか。

そこが毎号、おもしろくもある。

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