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夕陽が丘の幸せサンド

私の実家は夕陽の景勝地として知られる長崎市赤首町(合併前の旧外海町)にあり、今も健在な母父(母が店主)が製パン業と週末喫茶、体験民泊を営んでいる。

「年を重ねても、よくしゃべり、よく笑い、よく食べる2人」ー。イタリアの村人の営みを紹介するBSテレビ番組に出てくる老夫婦のようだ。

1999年、父母は長崎市の住宅団地の滑石(なめし)からこの地に移り住んだ。

子育てを終え、第二の人生を海か山(阿蘇も候補の一つだったとか)かで迷い、最終的に池島や遠く五島列島を望む眺望が決め手となった。

実家がパン屋でよいことはかなりある。

実家に帰ると、保存料、着色料無添加の安全なパンが食べ放題であることや、福岡の自宅に長崎からパンが頻繁に送られてくる。経済的にもありがたい。

実家で私が一番楽しいのはパン工房と喫茶室を自由に使えることだ。喫茶室は土日営業だが、お客様はたまにしかお見えにならないし、常連客が大半なので、心おきなく安心して使える。

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