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広報の助っ人の極意(4)グルメ編集長による『チャーハン考』

自著グルメ豆本では、パラパラの仕上げを「チャーハン」、しっとり仕立てを「焼きめし」と規定しています。

実は、「福岡県古賀市グルメ豆本」で取り上げた名店「白龍軒」の店主さんに教えてもらいました。

しっとりが焼きめし
パラパラがチャーハン
うちのは焼きめしやね。

焼きめしにしても、チャーハンにしても、てまひまがかかるという。

「ラーメン店が焼きめしを出すとなると、作り手を1人雇わないといけない」と教えてくれました。

経済不況が続く中、私の活動範囲の福岡や長崎では、チャーハンを出すラーメン店がかつてよりかなり減っていると感じます(肌感覚)。

そうした中、福岡で、チャーハンを注文すると、即座に出てくるお店がある。

そう、作り置きだ。

既にまとめて作っておいて、それを温め直す手法だ。だから提供が早い。地元チェーン店を中心に、今や主流かもしれない。

中華鍋を振るカランカラン音が数回しか聞こえてこない。

なので、白飯のゼロの状態から、チャーハン(焼きめし)を作ってくれるラーメン店に出合うと、本当にうれしくなる。美味さも作り置きとは違う。

調理シーンが見えるお店では、炎に向かう背中を見つつ、米を炒めるフライパン音を耳で楽しみ、「プロの技だなぁ」と感動する。

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