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親愛なる松重豊さまへ

私は孤独のグルメシリーズの大ファンだ。

もう何回も何回もアマプラで繰り返し見ていて、冒頭のシーンを観ただけで五郎が食べる料理が分かる回もある。地元が出てくる回なんかは、もう30回ぐらい観たのでは・・・・。

旦那がまだ彼氏だったころ、家に遊びに行ったときに鍋なんかをつつきながら一緒に観たのが、私と井之頭五郎との出会いだった。

なんだこのドラマは・・・・。衝撃が走った。

割と身勝手なおじさんが、おいしそうに飯を食っているだけではないか・・・・。何なんだよこのエンディングの♪いっのっがしっらっフゥ~~♪ってのは。つっこみどころ満載。でも次も観たくなる・・・・。今までドラマに求めていた、いわゆるドラマティックな出来事がほとんど起こらない。日常を切り取っただけのように見える。でも、なんだろう、この満たされた気持ち・・・。

そう、それだ。このドラマを観ると満たされた気持ちになる。日々仕事ですり減った気持ちを満たしてくれる、癒しのドラマなのだ。何も起こらない、だからこそ、安心して観ることができる。

たくさんの人に愛されているドラマだが、主演の松重豊さんは「ただ食っているだけなのに、お客さんが楽しんでくれるのか分からなかった。ただ食べているだけでおもしろいと言われるのはいまだに心外です」とおっしゃったとネットニュースで見かけた。

そうか。松重さん自身は、このおもしろさに気づいていないのか・・・もったいない。

と、いうことで、私が個人的に孤独のグルメが好きな理由を3つあげてみました。なんとなく、ではなく、ここがこのようにいいんです!!と具体的に描くことで松重豊さんを説得、応援するつもりで書きました。この想いよ、届け!!

孤独のグルメが好きな理由その1 多くを語らない

画だけで魅せる。これは、松重さんの表情や雰囲気の賜物としか言いようがない。だって、セリフがないのに、こころの声がするときの表情は、まさしくそのセリフを発しているように見えるんだもの。ウケを狙った視聴者に語りかけるタイプのセリフでなく、フツーにおじさんの心境がつぶやかれるのがとても好感度が高く、わざとらしくなくて良い。

孤独のグルメが好きな理由その2 おやじギャグが多め

なんだそれ(笑)、と視聴者につっこませる隙がある。おやじギャグが多すぎて、もはやメインの料理の前菜かっていうくらいにお約束で出てくる。そこが良い。お約束があるのは、視聴者に安心感を与える。ちなみに私が好きなギャグは「おなかがペコちゃんだ・・・・」です。

孤独のグルメが好きな理由その3 こころ穏やかになるBGM、キャッチーなBGM

無口な五郎の心境を表すのに大切なBGM。どれも耳から離れない印象派揃いだ。焼き肉をエネルギッシュに食べるのか、未知の食べ物を調べるように食べるのか、美しい盛り合わせをわくわくして食べるのか。料理が出てきた時のBGMで、五郎の心の動きが分かる彩り豊かなBGMである。私は一人で外食をすると、脳内に自動で流れるようになってしまった。

孤独のグルメが好きな理由その4 まじめなようでいて、腹が減ると平気で仕事をほっぽりだす五郎

仕事ができて厚い人望があるのに腹が減るといてもたってもいられない五郎に人間臭さを感じて、にやりとしてしまう。個人的には、さゆきとの思い出の回想中に「腹が・・・減った・・・・」になるところがサイテーで大好き。一貫して空腹に支配されている五郎になんだかほっとしてしまう。これもお約束であり、視聴者を安心させる。


とまぁ、3つじゃ収まりませんでしたね。それぞれの回についても好きな理由が挙げられそうなくらい好きなんですよ。今後もしつこく語ろうかしら。

この想い、松重さんに届けっっ・・・・!!!!!



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