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娘とメガネの話

1歳半の娘、メガネデビューしました!

家系的にみんな目が悪いので、いつかはすると思ってましたが、まさか産まれて1年半でとは。親としては正直、複雑な気持ち。
似たような状況になった方のためにも、
デビューに至った経緯を記録しておきます。


最初のきっかけは、1歳半健診でした。
本来1歳半健診は、子育て支援センター等での集団健診なのですが、昨年度から感染防止のために各自でかかりつけ医で受けるようになりました。これが幸いしたと言えます。

かかりつけ医で、視力のスクリーニング検査というものをしてくれました。集団健診ではこれはやってないと思います。
視力のスクリーニング検査とは、子どもに、ピカピカと花火のように光るライトを見せて目の検査をするものです。
厳密な視力の検査にはならないそうですが、目の異常はわかるようです。
スポットビジョンスクリーナーという機械です。

http://www.re-medical.co.jp/archives/product/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC

で、
このスクリーニング検査で、娘の目に「不同視」の疑いがあるとわかりました。
不同視とは、左右の視力が大きく異なること。いわゆるガチャ目ですね。今どき言わないか?
小児科ではそれ以上の検査はできないので、眼科で精密検査を勧められました。

紹介状もらって、息子も診てもらった小児眼科へ。ここで精密検査。
これが大変でした。
めちゃめちゃ大変でした。ちょっと大変だった苦労話させて。

精密検査と言うのが、
小児科でやったスクリーニング検査機で、小児科でやったより長時間ピカピカ花火ライトを見続けていなければいけないのです。
どれくらいだったのかな、1分間くらい?も少し長かったかな?
瞬きは良いけど、視線が外れるとアウト。
1歳半だからね??なんぼピカピカ楽しそうでもね??プイッと顔そらしたらやりなおしというね。
しかもそれが2セットある。マジか。
まずピカピカ花火耐久1回やって、瞳孔を開く目薬を5分間隔で3回さして、もう1回ピカピカ花火タイム。
もう1回言うけど、1歳半なのよ!!無理!!!
しかしどうにかやりきりましたよ。こういうときの根性は我ながらあると思う。

検査技師の人と超ハイテンションで
「わー!花火キレイ!あっ!ピカチュウ!(技師さんの胸ポケのボールペンについてた)ピカチュウきたね〜〜〜!!一緒に花火みようね〜〜!!上手だねえ〜!!あっち!あっちに花火!はい!なにかなあ〜〜?わー!」

絶対、待合室にも聞こえてた。

んで、最後の目薬さしてから、2回目の検査まで30分待ち時間がありました。
なので1度家に戻りまして、好物をオヤツに食べさせてリラックスしていただき、お気に入りのぬいぐるみをいくつか持って戻りました。

「わあ〜〜!また花火見れたねえ〜!あっ、ぷーぷーちゃん!(娘の好きなぬいぐるみの名前)ぷーぷーちゃんも来たの〜!娘ちゃんに会いにきたの〜!ほら!ぷーぷーちゃんだあ!ぷーぷーちゃん見える?見えるねえ!一緒だねえ!ぷーぷーちゃあああ〜〜ん!!」

私が待合室にいたらめちゃくちゃ笑い堪えてたと思うわ。

んで、汗だくで検査終わらせまして。
先生から、やっぱり左右の差が大きいと説明をもらいました。
このままだと、良い方の目だけで見るようになってしまって、目の発達によろしくないそうです。
どうよろしくないかと言うと、内斜視になる可能性があると。
黒目が中側に寄っちゃうってことね。

目の発達のピークは、1歳半から3歳なんだそうです。
だから、今、メガネで視力を矯正することで、見えづらい方の目もちゃんと使って、より良い発達を促しましょうと。
はーなるほど。

こうなると動きの早い私です。そのまま勧められた眼鏡屋に行きました。
いくつか教えてもらって、家から1番行きやすいのが新宿小田急のアンファン(オグラ眼鏡)でした。
年齢的に1番小さいタイプが良さそうってことで、これをオーダー。

https://enfant-megane.com/item/5506/

ちっちゃ!かわよ!
耳にはかけず、頭のリボンと、後頭部のゴムで支えてます。
リボンがカチューシャみたいで、実際めちゃくちゃ可愛いです。

まずは試しに着けさせてもらったんですが
はい、ファーストインプレッション大事!!ここで苦手意識つくとめちゃくちゃ大変!

「わーー!娘ちゃん、かわいいねえ〜!いいねえ〜!お母さんとお揃いだっ!ほら、鏡みてみて、この可愛いちゃん誰かな?娘ちゃんだねえー!このメガネとっても良いねえ!欲しいねえ!娘ちゃんにこんなに似合ってるもんね、買おうねえ、お揃い嬉しいなあああ」

店員さんも2人がかりで全力で褒めてくれて、娘もニヨニヨ。これは良い感じだ。心からホッとしました。

かなりグッとくるお値段でしたが、健康保険と自治体から補助金が出るそうで、そこも丁寧に説明してくれました。感謝。
3ヶ月以内に親もメガネ作ると10000円引きになるらしく…えっ私も新調しよっかな…(笑)

そんなこんなで、娘のメガネが出来上がって今日で2日。
そこまで嫌がることもなく、かけてくれています。
家の中、町中、公園…とまわってみてますがどう見えているのかな。
もちろん見え方が変わってるはずですが、そこまで大きなリアクションはないのでどう感じているのかはまだわからないです。
逆に、嫌がらないってことは、大きな違和感はないのかな。快適になってると良いなと思います。

娘はきっと生まれた時から、片方だけ見えづらい状況だったわけで。
「どっちもよく見える」状態を知らなかったってことなんですよね。しかもそれを私たち大人に伝えることもできない。

言葉がまだ話せないのもありますが、「それが普通」になってしまうので、大きくなってもわからなかったかもしれない。
もちろん、大きくなってからでも矯正はできるし、斜視にはならない可能性も大いにあります。こればっかりはわからないです。

メガネが原因でケガをすることだってあるかもしれない。
小さなメガネ姿は、ちょっとばかり目立つので、心ない言葉を他人からぶつけられることもあるかもしれない。(「まだ小さいのにメガネなんてかわいそう」と言う人が少なからずいるのです)

何が正解かわからない、そういうことの連続です。しんどいぜ、親。
んでもやっぱり、見えないよりは見える方が良いだろうし。世界は明るい方が良いし。
嫌がらないように、可愛い可愛い言って親子でメガネ生活を楽しもうと思います。

もしもあなたが町中で、小さな子がメガネをかけている姿に何か感じることがあったら。

「がんばってメガネかけてるんだな、良い方に育っていきますように。」って、
思って欲しいなと、勝手に祈っています。


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