アードベック(ハンターハンター二次創作)17話

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 山崎はホテルのラウンジでスコッチを飲んでいた。ジャズの生演奏が聴こえる。
 スマートフォンにメールが着信した。山崎がふふっと笑った。

 京平と村山隆二の試合が決まった。

 バーテンダーが声をかけた。

「何かいいことあったんですか?」

山崎 「地下闘技場のこと、色々教えてくれてありがとう。連れの試合が決まったんだ。」

バーテンダー
「楽しみですね」

 山崎はスコッチをおかわりした。バーテンダーはアイラモルトウィスキーのアードベックを手に取った。

バーテンダー
「今週はセキュリティが増えているので、トラブルに気をつけてください」

 確かに、闘技場周辺やホテルの警備が厳重になっているのを感じた。

山崎 「なにかあるのかい?」

バーテンダー
「定期的にあるんです、何故かはわからないんですがね。噂では、賭博を取り仕切っているヤクザの組長がお忍びで来ているって話です」

 カランと氷が鳴った。

山崎 「会ったことはある?」

バーテンダー
「いやぁ、ないです。素性が謎ですね。聞いたことがあるのは、、、ダルマの刺青を入れている、だけですね」

 カツンと遠くでビリヤードを当てる音が響いた。

山崎 「……」

バーテンダー
「さっきの、お連れ様の試合は勝てそうですか?」

 山崎はバーテンダーの顔を見た。

山崎 「いや、無理だろうな。」

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