高1での不登校期間

私は中学時代と高1の11月〜3月の4ヶ月間、不登校だった。

理由は入院したからと、学校をドクターストップにされたからだ。

「退院したなら学校へ戻ればいいじゃん」
そう思った人もいるだろう。

私もその予定だった。

だけどそれは許されなくて、
「学校は命より大事なものではない。学校行くことで死ぬくらいなら、学校辞めなさい。あなたに全日制は向いていない」

と主治医に言われてしまい、入院する前に学校に通ったのを最後に、2度と戻ることを許されなかったのだ。

最初はショックすぎて泣いていた。
もう2度と友達と学校生活を送ることが出来ない、2度と部活が出来ない、2度とスクールバスで学校に通うことも出来ない…いろいろ思った。

それで私は主治医にこう提案する。
「もう無理はしないので学校戻ってもいいですか?」と。

主治医の答えはNO。
「だめに決まってるでしょ、死まで追い込んできた学校に戻る必要なんてない。友達とは学校外で会えるし、通信制高校でも夢は叶えられるし部活もやろうと思えば出来る。それにいまはゆっくり休むことが必要だと思うの。4月からまた高校に行くために、元気を溜めておく期間にしてほしい」と言われた。

それでも諦めきれない私は毎週のように主治医に「学校行きたいですまだ間に合います、今ならまだ出席日数大丈夫だから戻りたいです」と説得したが、主治医の意見は変わらなかった。

2度目の不登校

私はまたしても不登校に戻ってしまった。
せっかく特待まで取って特進クラスの高校に入学したのに、また不登校。
もううんざりだった。

6回目の入院で出来た生活リズムはどんどん崩れていき、薬を飲まずに躁転させたりしていた。

そんなことしていたら、鬱が酷くなってまた希死念慮が強まってしまった。

ODを繰り返して搬送されることが多くなった。

その状況を見兼ねたまみが「お姉ちゃん家とか泊まりに行って気分転換してきたら?」と言ってきて、月に2回くらい隣の隣の県にあるお姉ちゃん家に泊まりに行った。

やりたいことを制覇

お姉ちゃんと2人でディズニーにも行ったし、いちご狩りもしたし、念願のインナーカラーも入れて、スタバの新作飲んで…

当時に思っていた生きてるうちにやりたいことは、この数ヶ月でほとんどやってしまった。

やり切ったのがいけなかったのか、2月5日に私は再度飛び降り未遂をしてしまう。

今度はマンションの8階からだった。
最終的には怖くて飛べなかったものの、本気で死のうと思っていた。

それを聞いた主治医は通院間隔を短くして、週2or週3にしようと言ってきた。

そうして私は週2or週3で児童精神科に通うことに。 毎回1時間近くの診察を何度もしてくれた主治医には感謝してもしきれないくらいだ。

7、8回目の入院、そしてその後

どんどん希死念慮は強まっていき、自殺未遂をして入院することに。

最初は救急病棟に入院し、精神科に転科した。

初めての保護室や経管栄養、退院条件…ほんとにつらかった。
それでもなんとか通信制高校に4月から転入するのに間に合わせる為に精一杯頑張った。

通信制高校の入試と主治医との別れ

3月28日に退院し、3月30日に通信制高校の入試をした。

その日は3時から外来で、大好きな主治医に会える最後の日だった。

診察が始まる前は「最後くらい笑顔でお別れしよう」と決めていた私だったが、診察室に入ると、もう我慢出来ず、わーわー泣いてしまった。

「先生が私のこと『大好き』って言ってくれたように、私も先生のことが大好きだよ、だから離れたくないよ、先生、大好きだよ…。私、先生いなくなったら頑張れないよ、お願い辞めないで、今日が最後なんて無理だよ…」と言ったら主治医も泣きそうになりながら、明るいことをたくさん言ってくれた。

「また会えるって。笑 大丈夫だよ、また会える!今日が最後じゃない!またららぽとかで会っちゃうかもよ?笑」と言ってくれた。

「この1年もいろいろあったね…笑 それでも生きててくれてよかった。のんちゃん、主治医は変わってしまうけど、次の先生は私の後輩だから大丈夫だよ、ちゃんと伝えておくからね」と言われたので「先生のおかげだよ。ありがとね。先生ほど信頼した大人は初めてだった。次の先生とも頑張るね。」と言った。

「それに、死ぬ訳にはいかないから。」と私が言ったら主治医は「わかってくれて良かった、😌」と安心した表情で言ってくれた。

「また同じようなこと(自殺未遂)したら、ほんとに診察室に乗り込むからね???笑 死なないでよ?笑 ほんとに。生きててほしいから」と言ってくれて嬉しかった。

写真を一緒に撮ってもらった。
泣きまくった私の目は真っ赤で人に見せられるような表情はしていないが、これは一生の宝物だ。

最後に「離れてても私とのんちゃんは繋がってるし、私はずっとのんちゃんのことを応援してる。生きててほしいって思ってる。私がのんちゃんの主治医だったことは変わらない事実だからね。大丈夫だよ、また会える😌また会うまで生きてるんだよ〜?!約束!」といって指切りをして、「今までありがとう!ばいばい、先生、、」と言い、手を振りながら診察室を出た。

この約束だけは守りたいな。

もう出会わなければ良かったなんて思わない。
最後の最後、笑顔を見せることが出来たから、もう後悔はない。
また会う日までどうかお元気で。
1年間ありがとう、主治医。

その夕方、通信制高校に行き入試をした。
「髪の毛のインナーカラー可愛いね☺」と言われた。入試なのにそんなこと言ってくれるんだ…、と思ったのを覚えている。

通信制高校に入学したらやりたいことや頑張りたいことなどをいろいろ書き、最後に面接があった。

面接でもいろいろ聞かれたけど、元気に明るく受け答えをした。正直、数時間前の主治医とのお別れを引きずっていたけど、そんなの感じさせないくらい頑張った。

結果は合格で、4月から通信制高校に入学した。

そして私は2度目の高校生活をスタートしたのだ。


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