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マレーシアでバナナの種がゴロゴロ出てきた!植えたら育つのかな?農場主に聞いてみた。

マレーシアに農場を持っている友達が、毎週のように農場でできたバナナをくれます。
バナナといってもたくさんの種類があることを、マレーシアに来て初めて知りました。

黄色だけではなく、ピンクのバナナ、紫色のバナナ、緑色のバナナ。
中身が白いバナナ、黄色やオレンジ。
どデカいバナナ、ちっちゃいバナナなど……。

彼に聞けばこのバナナはどんな名前なのか、普通のバナナとどこが違うのか教えてくれます。
覚えきれませんが……。

そんなある日、朝ご飯でバナナを食べている時のことです。(表紙と下のバナナ)

皮が薄いんですよ

硬いものがザクッと歯に当たりました。

「あ、種だ!」

すぐにわかりました。
4年位前にも1粒のバナナの種に出くわしたことがあったからです。その時初めてバナナの種を見て、驚きとともにとても感動しました!
日本では見たことがなかったからです。

今回出てきた種もその時と同じサイズでした。
5ミリから6ミリくらいの黒い丸く平べったい種。

でも以前と違うのはひと口食べるごとにゴロゴロと種子が出てくることです。
なんと6センチ位の小さなバナナから5粒も出てきました!
原種に近いからでしょうか?

こうやって見ると、種は縦に入ってるんですね


すべてのバナナから種が出てきたわけではなく、ひと房の中から4、5本に3粒。1番多いもので5粒も出てきました。

普段、こんなにたくさん種は出てこないので、この度も興味津々!!
まるで “当たり” のくじを引いたような感覚です。

次の週末に農場の友達が来る時に備えて、種を洗ってとっておきました。
このマレーシアの地で、実験で植えてみたい、育ててみたいと思ったからです。


種を洗いました。ゼリー状の膜に包まれており、なかなかとれません。


そして金曜日、友達がやってきました。
早速、種を広げて見せて

「バナナから種が出てきたの!これ植えたらバナナができる?」

とワクワクしながら聞きました。

その時の彼の顔が忘れられません。
すごく申し訳なさそうな困った顔をして、口をモゴモゴさせているのです。

「バナナは幼苗から育てるんだよ」

と彼は大きな体に似合わず、小さな声で言いました。

「じゃあ、この種を植えても芽が出てこない?」

彼は申し訳なさそうな顔をしています。
もしかすると、わたしの喜びに満ちた顔を見て申し訳なく思ったのかもしれません。

でもわたしはそんな事はまったく気にならず、もの知りな彼にひたすら感心していました。
すると思いがけないことに

「農場にたくさん苗があるからあげるよ」

と言ってきたのです。
思っても見ない返答に、しばし黙ってしまいました。

「えっ、バナナはすごく大きくなるのに育てられるだろうか?
ましてや、まだ新居が見つかっていないし、その新居に育てられる土地があるだろうか?
大家さんの許可が出るだろうか?」

返事をしないままでしたが、彼は翌週3本の苗と、パッションフルーツの苗をプレゼントしてくれました。

「まだ家も見つかってないのに苗は死なないかな?
このままの状態でどうしよう……」

と正直なところ思いましたが、彼の温かな親切さにうれしい気持ちになったのも真実。

聞くとバナナの苗はたくさんの水と日光が必要とのこと。
そういえばバナナの木はあちこちで見かけますが、特に肥料をやることもなく水もあげることもなく自然に生えています。

「バナナだったら手間をかけずに私でも育てられるかも」

急に気が楽になりました。
ミニサイズのバナナで育てやすく、成長も早いとか。

まだ見ぬ新居に思いを馳せながら、とにかく幼い苗が死なないように見守りたいと思います。



追記
時間はかかるけど、種から育てることも可能だそう。
彼はわたしのことを考えて、簡単な苗をくれたのでしょうね。



2022年9月

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