読書「相手を変える習慣力④」~リーダーは優秀でなくていい~

今回は「相手を変える習慣力」を読んだ感想をアウトプットします。
私は部下とのコミュニケーションに課題を抱えています。
その打開策となればと思い、本書を手に取りました。
Chapter 4では相手を承認するためには自分を承認すること、自己肯定することが大切と筆者は述べています。

・自分を承認できる人が相手を承認できる人

相手を承認する前にまずは自分を承認することが大切と書かれています。相手を承認する度合いと自身を承認する度合いは等しいとも。日本人は文化や習慣的にこの自己肯定の意識が低いが、能力的には決して低くない。ハードルを下げて自身をダメ出ししないようにすることが必要です。

・反省することと自分にダメ出しすることは別物

「自分を承認していると、反省しない人間になってしまうのでは?」という問いに対して、反省は自分の態度や行動レベルのことに対して行うことであり、ダメ出しは自分の可能性や存在を否定すること、と述べられています。ダメ出しは「どうして○○してしまったのか?」というような自分への「なぜ(WHY)」質問であることが多いですが、これらを「どうしたら(HOW)」に変えてあげることが大切です。

・原因論的追求は人に対して行なってはいけない

トヨタの「5つのなぜ?」のような原因論的追求は、ビジネスモデルやモノに対しては非常に有効だが、人に対して行なうと、人の可能性や存在を否定することになりかねないため、マズいと書かれています。

・声に出して可能性を発することが有効

たとえ心と言葉が裏腹でも声に出すことによって「できる」と記憶されるため、自己肯定感を高める上で非常に有効と書かれています。自分はできると思うことを習慣づけると諦めや焦りが不思議と湧いてこなくなるため、自分の前進を止めるドリームキラーは無くなります。また、常に自分に問いかける言葉に気づいたとき、それはポジティブなのかネガティブなのかチェックしてみるのがよいと述べられています。

・人のリーダーになる前に自分のリーダーになる

自分がネガティブなときや高いプレッシャーを感じるときは「お前は頑張ってきた!」「お前ならできる!」というように自身に勇気づけることが必要と書かれています。また、リーダーとは相手の潜在力を引き出す存在であり、そのためにはまず自分の潜在力を引き上げ、自分を変えてあげることが大切とのことです。

~終わりに~

私は何もないときは比較的ポジティブだと思っているのですが、たまにネガティブな場面に遭遇すると負のスパイラルに陥り、頭が回らなくなり仕事が手につかなくなってしまいます。おそらく自分の中での自身の喪失が引き起こしているんだなと思います。そんな時には自分を勇気づける工夫をしていきたいと思いました。
また、自分の幸せってどんなとき?と最近考えることがあります。「自分を承認することができたとき」というのも幸せなときの一つなのではないかと本著を読んで思いました。

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