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読書「瞬間記憶術①」~人の脳はいつまでも成長する~

私は昔から記憶することが苦手で、試験勉強でも非常に長い時間をかけないと覚えられませんでした。「これって脳の病気なんじゃないかな」と本気で思ったこともあります。この本では「人は誰でも方法を変えることで瞬間で記憶できる」と書かれております。脳の仕組みを理解し、記憶力がアップすればいいなと思い、手に取りました。

本書の前半では、記憶力を高めるために必要な「考え方を変える」ことについて書かれています。自身の思い込みを変えることで脳に刺激を与えることができ、記憶力を高めることにつながります。

・私の脳は大丈夫!と思い込む

脳はとても正直で自分が「できない」と思えばできなくなるようです。それに対して、「私の脳は大丈夫」と思うと人の脳は成長することができます。理由が無くてもそのように思いこむことが必要であり、他人や過去の自分と比較しないことが大切と書かれています。

・人の脳の成長の仕組み

人の脳は視覚を司る後頭葉から発達し、音を聞き言葉を覚えるための側頭葉、運動機能を担当する頭頂葉という順番で発達していきます。最後に発達するのが前頭葉で、前頭葉では感情のコントロールやコミュニケーションなど人として生きるために必要な機能を担当します。この前頭葉は遺伝の影響を受けにくく、後天的に受けた刺激によって発達していきます。このように私たちの脳は後天的な取り組みによっていかようにも変化させることができる仕組みになっています。

・人の脳は青年期よりも中年期の方が発達する

人の脳は若い方が優れていると思われがちですが、最新の研究ではそうではないことが明らかになっています。過去には青年期が脳の発達のピークという常識がありましたが、現在は中年期の脳が見直されてきています。中年期の脳は人生のあらゆる経験を知恵に変換して一瞬で正解に導く力が発達するようです。思春期よりも中年期の脳はより深く、味わい深く物事をとらえられるようになるそうです。

~終わりに~

私はこれまで、脳の発達は20代で止まり、そのあとは衰退していくと考えていました。そのため、焦りもあったのですが本書では中年期においても成長が続くと書かれており、少し安心しました。今後の学習における励みにもなります。

また、「若い人は紅葉を見ても喜ばないのに、年を重ねると紅葉を好むようになるのは不思議だな」と思ったことがあります。「年を重ねると感覚が麻痺していくのかな?」と思っていましたが、本書ではそれは脳の使い方が変わり、より広範な部位を使うように発達するからと書かれており、そういうことだったのか!と新しい学びを得ました。やはり、本を読むと新しい知識が入るので楽しいですね。







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