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卵巣がんお気楽備忘録(13)TC療法 抗がん剤治療3回目からは日帰りでGO!

卵巣がんと子宮体がんが発覚し、2021年11月に開腹手術にて卵巣、子宮、付属器官を摘出。
2021年12月から全6回の抗がん剤治療(TC療法)がスタートした。
初回は何があるかわからないので基本的には2泊3日の入院で治療を行う。私の場合も、12月中旬の初めての治療は入院。そして2回目も外来のベッドが空いていないため入院での治療となった。

抗がん剤治療・3回目からは「腫瘍センター」で


そして3回目からは晴れて外来でOKとなり、2022年1月末に3回目の治療を受けるため、いざ病院へ。
外来ではまず採血をして、採血の結果が出るまで待ってから診察を受ける。
血液検査の結果、治療ができる数値であれば腫瘍センターへ行くという流れになる。
今回も、めでたく治療OKの結果。
「じゃあ腫瘍センターに行ってください」
というわけで、コンビニでサンドイッチと飲み物を調達して初めての腫瘍センターへ向かう。

腫瘍センターでの治療。この病院では「化療ベッド」と呼ばれている。
室内にはベッドとリクライニングチェアがズラッと並んでいて、治療時間や治療方法(点滴とか注射とか)、患者の状態によってどちらかになるらしい。
私の場合は、点滴その他で5時間(!)ほどかかるのでベッドでの治療となるそうだ。
常に患者の様子が見えるようにするためなのか、正面のカーテンは開放したまま。
ベッドの向かい側にはリクライニングチェアで治療を受ける人が座っている。
私はベッドを少し起こしているので、何だか「こんにちは状態」でちょいと落ち着かない。
治療している間、何人かが入れ替わった。
「へえ、結構早く終わっちゃう人もいるんですね」とナースに訊いてみたら、
「そうね、ままさきさんがイチバン長いかも♪」
あら~そうなのね。
ひと口に抗がん剤治療といってもいろいろな症状があり、人によっていろいろな薬や治療があるってことなのだろう。

さて私の場合は・・・10時半過ぎにルートを取り、吐き気止めの薬を内服。その後、吐き気止め&抗アレルギーの点滴をして、11時過ぎにひとつめのクスリ(パクリタキセル)がスタート。
今回もやっぱり眠くなって、開始から間もなくして寝落ち。
目が覚めたらiPadでドラマやアニメを観る。
常にナースが見回っていて、器材やパソコンの画面をチェックしているので何となく安心。

途中やっぱり激しくトイレに行きたくなったので、点滴外してもらって点滴スタンドをゴロゴロさせながら、トイレへ。
相変わらずおそろしいくらい出る。

13時過ぎに買ってきたお昼ゴハンを食べる。食事している間だけはカーテンを閉めてくれるので、正面の人の視線を気にすることなくもりもり食べる。
14時半頃に2つめのクスリ(カルボプラチン)が始まり、動画観ながらたまにガッツリ寝て・・・で、
結局朝8時から夕方4時まで病院に居た。
いやー長い。ぐったり。
予想どおりの一日仕事。それもまた、仕方なし。
入院して全部やってもらうのも楽だけど、それでも半日で帰れる方がいいのかも、と思った。
ま、何事も楽しみながらやったほうがお得なのであります。

相変わらずの副作用「カラダがピキピキ痛い」にムカつく3日間と2ヶ月経過の脱毛状況

そんなこんなで、2022年1月末、初の外来での化学療法が終了。全6回の抗がん剤治療の半分が終わったことになる。
やっぱり投与日(木曜日)から3日が過ぎるあたりからカラダが痛くなってくるのは毎度のことで、3回目の治療の後は、手首・足首・足裏・膝が痛くて、カラダも重だるくて、月曜火曜はほぼ寝ていた状態であった。
それでも食欲だけはまったく落ちなかったのがありがたいんだか何なんだか。
手指のしびれと足のしびれだけはしつこく残り、そうそう、3回目の治療が終わる頃には脱毛も絶好調である。
2022年1月末の時点で頭髪はこんな感じだった。
ただ、こういう人・・・居るよね(失礼極まりない)。

結構禿げ散らかった感じの2022年1月末

年が明けた頃は毎日バッサバッサと抜けていた感じだったので、このままツルになるのかしらと思っていたのだが、ここへきてまさかの抜け止まり。何とも中途半端。

そして2月中旬に4回目の治療。早いものでもう後半になる。
ここまでくると「治療そのもの」にはかなり慣れてきて、治療中もゆっくりとドラマ観たり映画観たりしながら過ごす。看護師さんたちがバタバタしていてもまったく気にならず眠れるし。
しかし・・・
やはり投与3日後からのカラダの痛みだけは変わらず、痛さにだんだんムカついてくる(笑)。
痛くてガマンできない、痛くて動けない、というほどでもないのがまた、中途半端でムカつくのだ。
眠いわけでも疲れてるわけでもないのに、横になりたい。かといって横になってもカラダは痛い。
一日なーんもできずに横になっているので、顔がぱんぱんにむくむ。
一日なーんもできずに寝ていた自分が情けない。
この一連の状態が非常~~~に腹立つわけだ。

じゃあ普段からそんなに忙しく何かをしているのかというと、そんなことはないんだけどさ。
思うように動けない、なんか調子が悪い、カラダ中が痛い、ということで自分にムカついていた。
副作用なので仕方ないんだけど、どこかで逆らってみたくなるというか足掻いてみたくなるというか。
結局は逆らいきれず、旦那に「寝てろ」と言われ、おとなしく布団にくるまるんだけどさ。
それでも腹は減るのでゴハンは作るし、食欲だけは落ちないのでもりもり食べていたが。

不思議なもので、この痛みがおさまると2週間はカラダはモリモリに元気になるのである。
たった数ミリグラムのクスリによって、カラダがいろんな反応をする。
「はたらく細胞」たちが懸命に指令を出して働いているのかしらんと思うと、それはそれで面白いのだ。
相変わらず症状をメモしたり、血圧やら血糖をこまめに測ってメモしたり、どこがどう痛いかをメモしたり・・・と、自分のカラダを面白がっている日々であった。
というわけで、TC療法4/6が終了!


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