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卵巣がんお気楽備忘録(14)2022年3月抗がん剤治療全6回・ミッション終了!

さて、卵巣がん・子宮体がん、ついでに大腸がんであることが発覚した2021年10月。
11月に入院し、5時間以上にわたる手術を行って退院。
そして12月から抗がん剤治療に臨んだ私であるが、2022年3月末に全6回の治療が終了した。
見事(?)、ミッションクリア!! である。
とはいえ約2年3ヶ月が経った今、思い返してみても治療そのものは何ひとつ大変なことはなかった。
途中で具合が悪くなるようなことは一度もなく、
点滴が始まってしまえばあとは寝てようが動画観てようがゲームやってようが自由時間。
何だか毎回ゆっくりしちゃって。観たかったドラマや映画もそこそこ観られたし、それなりに有意義な時間ではあった。
そうそう、治療は朝から夕方までかかるので途中でお昼ゴハンを食べるのだが、治療中はだいたいこんなものを食べていた。

赤いウインナーが泣かせるのよね~

病院内のコンビニで「おにぎりランチ」♪
入院中と違ってテーブルが無いので、ベッドに座った状態でも食べやすいかなと思って。
これにほうれん草のごまあえなどの野菜おかずを足して、さらにプリンとか大福なんかのデザートまで足して、治療中ランチを楽しんでおりました。

さて、私の場合、毎回3週間後には血液検査の数値が面白いように元に戻ったため、予定どおり、順調に6回の治療を行うことができた。
それだけでも、実はありがたいことなのだろう。
数値が戻らない、副作用が重いなどの理由で、予定どおりに治療ができなかったり、薬を変える必要があったりというケースも聞いていたので、
何の問題もなく、全6回をクリアできただけでも奇跡的なことなのである。多分。

吐き気に悩むことも食欲不振になることもなく過ごすこともできた。人によっては血行が悪くなるせいで爪が変色したり割れやすくなったりするという話も聞いていたので、爪は短くして注意していたが、多少色が悪くなったかな・・・くらいで気になるほどではなかった。
脱毛に関しても、まあ教科書どおり。
6回目の治療が終わる頃には頭髪は「ほぼツル」、眉毛は「ほぼナシ」、まつ毛は「半分ナシ」、鼻毛も「ほぼナシ」。他の毛はノーコメント。な感じであった。頭皮だけはなんとなくピリピリしていたけれど、ほぼツルになると気にならなくなったし。

きつかったといえば、その他の副作用。
どんなにノー天気な私でも、さすがに痛みとだるさで寝込む日があった。
パターンとしては、
投与後3日目(日曜日)の午後からカラダの節々が痛みはじめ、手先足先のしびれが強くなり、
4日目と5日目は全身の関節と足の裏が痛くなり、痛さとだるさでちょっと寝込む(ただし食欲は落ちない)。
だいたい6日目には痛みが治まり、手足のしびれだけを残して元気になる。
なので、パートも抗がん剤投与翌日から土曜日までは元気なので出勤。月曜・火曜は休みをもらい、投与後6日目の水曜日からはまた復帰というパターンで仕事をしていた。

副作用って治療を重ねるごとにキツくなるのか!?


しかし、5回目・6回目の治療後は、ちょいと変わったのである。
木曜に治療を行い、投与から3日目・日曜の午後からカラダが痛み始めるのは同じなのだが、
月曜は朝から痛みとだるさで動けず、火曜もほぼ寝てる状態(しかし食欲は落ちない)。これはいつもと同じ。
そして、治療4回目までは水曜になれば元気モリモリで復活! だったのだが、5回目からはなぜか水曜になっても関節の痛みと手足のしびれ、全身の重だるさ(特に下半身)が治まらない(でも食欲は落ちない)。
カロナール飲んでもロキソニン飲んでも、痛みは治まらない。まったく効かない!

いや~~まいった。
回数が進むにつれて副作用が強くなる人も居るというのは聞いていたが・・・。
布団で寝てるんだけど、痛いしだるいしで寝てるのに眠れてはいない感じだし、歩くだけで足の裏が痛いし、カラダが痛くてなんもする気になれん。ゴハンすら作れない。洗い物すらできない。
この「何もできない、コトがはかどらない」状態に、痛みで寝ながらもイライラする。
そのイライラの波動が旦那にも伝わる。
で、無理に何かしようとすると怒られ、何もできない自分に落ち込み、またイライラ。
最後の2回の副作用は、そんなこんなで地味~~に辛かったのであった・・・

でもまあ・・・副作用に悩まされたのは投与後の3~4日だけで、あとはゴハンももりもり食べ、元気にパートにも行き、フツーに過ごせていた。

何の不安もなく治療が進められたことに感謝


そんなわけで、2022年3月末。
抗がん剤治療、めでたく全6回クリアし、とりあえず第一関門突破となった。

卵巣がんが発覚し、その後子宮にもがんがあることがわかり、人生初の開腹手術を行い、子宮と卵巣を摘出し、人生初の抗がん剤治療。
怒涛のような2021年9月からの半年間だった。
しかし、言われるがままに淡々と多くの検査を行い、淡々と治療ができた自分に今さらながら感心もしている。
がんだと言われてもショックもさほどなかった。初めての手術や治療への不安もまったく無かったわけではないが「やらなきゃしょうがないんだし」の気持ちでなんとなく乗り切ってしまった。子宮がなくなったことへの喪失感も無かった。
根っこの性格は多分ネガティブで暗いと思っているのだが、こういう時は腹が据わるというか開き直るというか。
ま、人のせいにしたり運命をうらんだり、イライラして旦那に八つ当たりしたり、家で悶々と過ごしたりなんてことがなかっただけ、自分をほめてやりたいと改めて思っておる。
抗がん剤治療が終わってからは、また検査が続き今後の計画が決まる。
さらに婦人科の方が落ち着いたら大腸の再検査も待っているのであった。
とまあ、病気を抱えると忙しいのである。

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