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ダンナが義足になるまで・その2~左足と腰の激痛に苦しむ日々。

2015年2月。糖尿病が発覚し、すぐに薬物療法と食事療法がスタート。その1はこちらで。

糖尿病なのはわかった、でもこの足のしびれと痛みはなぜ治らない? 糖尿病が原因で足がおかしいのか、腎臓病が原因で足がむくんでいるのか。

血糖値は下がっても足先のしびれはおさまらず・・・

糖尿病の場合、よく「足裏に紙が張り付いているような感じ」が神経障害の症状として出ることが多いのだが、そういった感じはまったくなく、とにかく足指の付け根がしびれて痛くて、痙攣して、脚がむくんで・・・という状態だった。風があたっても、布団が擦れてもビリビリ痛いという時期もあった。

その時は「これが原因」とハッキリ決められるものではなかったのだろう。内分泌内科、腎臓内科の両方に毎月のようにかかり、循環器内科で脚の血流を見てもらったりもした。月日が経つにつれて、しびれや痛みは少しおさまってきたものの、結局原因は特定できず。

そうこうしているうちに腎臓の数値が順調に(?)悪くなり、2017年6月に人工透析をするための血管(シャント)を造り、9月に透析導入のための入院、そして退院後は近所の病院で透析を受けることになった。

人工透析に至るまでの話はこちらで詳しく。

糖尿病がわかってから、足の痛みとしびれが治らないまま、あれよあれよと透析まで来てしまった。それでも、透析が始まれば少しは足の状態もよくなるかな・・・と思っていたのだが・・・。
透析自体はおおむね順調。透析病院には、導入の時にお世話になった大学病院のドクターたちも非常勤で来るので安心していたのだが、2017年秋頃から左足が痛くてどうしようもないという日が続く。

左足から腰までが毎日激痛のツライ日々

左足の爪先、すね、ふくらはぎ、膝、腰ととにかくどこもかしこも痛く、痺れているという状態。そんな中、2017年12月、足の爪を切っていて左足の親指と小指を傷つけてしまった(これが直接の引き金だったのかどうかは今もってわからないが)。

2018年1月終わり頃からは、透析が始まった途端に左足と腰が痛み始めるように。SMSに「痛い」とメッセージが来るたびにこちらも辛くなる。ドクターに訴えたところで痛み止めを処方するくらいしか対処できない。

2月のアタマに12月に深爪してしまった左足親指の爪が取れた。その後、足の血流検査やCT検査を行ったものの、やはり原因はわからず。

2月中旬、透析病院のドクターから大学病院の形成外科に紹介状を出してもらうことにしたのだが、その時点で「壊死が始まってるかもしれないから、切断になるかもね・・・」との話であった。そして形成外科を受診したのが2月半ば。

切ることになると思うけど

診てくれた女性のドクターは足の親指と小指を診て「詳しい検査をしてからでないと決められないけれど、まだ若いから仮に切断しても社会復帰には時間はかからないと思うよ」と言いながら、激痛の親指にガンガン塗り薬を塗られた(女性医師ってこういうところ容赦ないよね)。

後日、改めてABI(動脈硬化の進行度を見る検査)、SPP(皮膚の毛細血管の血流を見る検査)、エコー(超音波検査)を行うことになった。

この頃からは、毎日朝起きてから夜寝るまで痛くて痛くてどうしようもなかった。夜は眠れず、やっとウトウトしたと思えば電気が走るような痛みで目が覚める。透析に歩いて行くのも辛く、透析で寝ていても痛い。夜は痛み止めをいくら飲んでもまったく効かず、突然火がついたように痛みが襲う。それこそ大の男が泣き叫ぶくらいの痛みで、本人はもちろん私も眠れない日々が続いた。

そんな激痛の中、3つの検査を行ったのが2018年3月1日。ちょっと足を触られるだけで痛く、検査も難儀であった。その5日後に診察で結果を聞きに行ったのだが、そこではもう「切断」という話が出た。が、具体的な日にちやら何やらは決まらず、悶々としたまま帰宅。

そして2018年3月、緊急入院

その翌日、早朝からのたうち回るような痛みが。受診した大学病院に電話したのだが、外来で来られるなら午前中に来てください、救急車だとココで受け入れできるかどうかがわからない・・・と言われ途方に暮れる。

しかし、この痛がり方は尋常じゃないし、私にはどうしてあげることもできない。そこで、糖尿病発覚から透析導入までお世話になった従妹(大学病院の看護師)に、勤務中だけど仕方がない! と電話をしてみた。

「とにかく何とかしてすぐ来て! 形成に話はしておくから!」と言われ、痛さと寒さでガタガタ震えるダンナを連れて、形成外科を受診。その場で緊急入院となった。

ああ、これで痛みのコントロールだけはしてもらえる・・・と安心したのを覚えている。本人もほっとしたと思う。

後で聞いたり調べたりしてみると、糖尿病があると蜂窩織炎を発症しやすいのだそうだ。さらに糖尿病の場合、蜂窩織炎でも複数の菌が関連しているケースがあるため、一種類の抗生物質では効かない場合もあるのだとか。

そして、糖尿病による神経障害は「感覚が鈍くなる」ことがクローズアップされがちだが、激しい痛みをともなうこともある(針で刺されるような、電気が走るような、焼けるような・・・とさまざまな痛みのパターンがあるらしい)という。

今思えば、整形外科で蜂窩織炎と判明した時に糖尿病の可能性を疑っていれば、とか、その後皮膚科にかかった時に詳しく検査していれば、とか、もっと早く従妹に相談していたら、とか、もっと早く大学病院に回してもらうようにしていたら、とか・・・いろいろ思うところもある。

まあ・・・結局のところ、糖尿病を発症していたのに気づかず放置していたことがもともとの原因で、そこにいろいろな要因が重なって、ここまできてしまった・・・ということだったのだろう。

仮に早く発見できていたらどうなったのかなんて、考えても仕方がないことだ。

というわけで、2018年3月初めに緊急入院。ここから約4ヶ月半にわたる入院生活が始まるのである。つづく。

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