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市民が握りしめる日常の幸せ『この世界の片隅に』が心に沁みた

こんにちは。ママリ編集部のみやざわです。先日、お誕生日祝いにチケットをいただき、ミュージカル『この世界の片隅に』を観劇してきました✨

戦争中の「市民」にスポットライトを当てた作品

今回、漫画やアニメを一切観ずに初めて『この世界の片隅に』という作品に触れました。

戦争を描く作品といえば、戦闘を描くものや、戦火での死別、飢えの苦しみなどを描くものを思い浮かべていた私。『この世界の片隅に』もそうだろうと思っていました。

しかし、実際に描かれた作品の中心は「市民の暮らし」だったのです。

戦時下での市民の暮らしが主なテーマで、恋愛や戦闘など派手な描写は少なめ。広島県広島市内で生まれ育った主人公・すずが結婚のため呉市に移り住み、そこで義家族とともに戦時中を生きる姿が主題です。

港町であるゆえに空襲を受けたり、目の前で戦艦を目にしたりしつつも、すずも家族も日常を守ろうと、淡々と生きていきます。

静かな日常、家族愛が心に刺さる作品

「戦争に負けた」。この事実があってこそ、悲惨なイメージがある戦時中の暮らし。しかし当時、まだ世界で何が起きているかわからず、現代のように情報を得る手段もない中で生きていた市民にとって、戦時中はまさに日常だったのだと思い知らされる作品でした。

「防空壕を作る」「自分の家を壊す」そんな悲惨に思えるシーンでも、市民は淡々としているように見えました。世の中の成り行きに流されながらも、家族同士で励まし合い、笑顔を見せながら生きていたことがわかります。

日常の中に戦争があった時代。戦火の中でもいろいろな喜びや愛にあふれる瞬間もあって、そのときどきの幸せを握りしめて必死に生きた人々。その様子を想像すると、自然に涙があふれてくる作品でした。

アニメ映画の予告編、良かったら見てみてください。(私も配信で観たいと思います!)

戦争を描く作品は悲しみが強くて覚悟しないと見られないタイプの私でしたが、この作品は心に温かいものも残る、私が好む作品でした😊

あなたが好きな演劇・映画作品も、ぜひ教えてくださいね。

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