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一人一人が「対等」とは?護られるべき人たちが護られる社会へ

こんにちは!
ママリ編集部のMaikoです。

秋といえば読書の秋ですね。
みなさんは今読んでいる本はありますか?

わたしは今、読みたい本がたくさんありすぎて複数の本を同時進行でちょっとずつ読み進めているところですw

今回はこれまで読んだなかですごく考えさせられた本について書きたいと思います。


護られなかった者たちへ

2018年に出版され映画化もされた物語
『護られなかった者たちへ』です。

この本は、生活保護をテーマにした物語。生活保護制度とは、世帯の収入だけでは国が定める生活保護基準に満たない場合に、経済面での支援を受けられる制度です。

この本の中では、生活保護制度が抱える多くの問題に触れており、本当に助けが必要としている人を助けられないもどかしさや苦悩が重く描かれています。

人は人によって護られている

『護られなかった者たちへ』を読んだとき、私は、生活保護制度が抱える課題をつよく感じると共に、人は誰かの護りたいという気持ちによって生かされているのだなと思いました。

人は一人では生きられないという言葉がありますが、まさにその通りで、世の中にある制度や物、文明はすべて誰かを助けたいという気持ちから生まれたもの。

例えば、先日埼玉県で出された「虐待禁止条例」の改正案が話題になりましたね。

この改正案は子育てをするうえでの制限がとても多く、とくに共働き家庭にとっては生活ができなくなる可能性があるという批判が殺到し取り下げられました。

確かに、制度によって生活がしにくくなることは本末転倒でそこに対する想像力が少し足りなかったのかなと感じています。

しかし、「虐待禁止条例」は子どもの命を守るためのものであり、改正案もまた犠牲になりやすい子どもの命を護りたいという気持ちから生まれたものですよね。そう思うと、埼玉県には今回にめげずに、より議論を重ねたうえで再度「虐待禁止条例」の改正案を出してほしいなと思っています。

護られるべき人が護られる社会へ

今、中東パレスチナのガザ地区で病院が爆破されたというニュースが連日放送されています。

このニュースの中で取材を受けた人物が「子どもや女性、高齢者など弱い立場の人ばかりが犠牲になっている」という話をしていました。

女性や高齢者は全員が弱いというわけではありません。しかし護られるべき対象が多いのも事実。特に子どもは大人がいないと自力ではなかなか生きてはいけません。

世の中には差別や偏見といったものが存在しますが、護られるべき人たちは護られてこそ対等であるということは、これまでもこの先も私の中にずっと存在し、より社会において一人一人が対等になれる世の中を作っていきたいと強く思います。


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