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『あなたがしてくれなくても』女性の人生はあきらめの選択肢しかない

こんにちは!
ママリ編集部のMaikoです。

前回、連続ドラマ『あなたがしてくれなくても』をテーマに夫婦間のセックスレスについて書かせていただきました。

すっかり『あなたがしてくれなくても』にハマった私ですが、
今回は新名楓が悩む、女性のキャリアと出産について少しお話したいと思います。

結婚・出産を理由に人生を妥協するしかない世の中

2023年5月18日(木)に放送された第6話では、とても印象的なシーンがありました。

楓の部署で働く部下が、結婚を理由に異動願を申し出たシーンです。

部下「どんどん忙しくなって結婚どころじゃない」「もう彼を待たせられないんで」
楓「せっかくここまでがんばってきたんじゃない」
部下「区切りつけても結局ずるずるいっちゃいそうなんで」

『あなたがしてくれなくても』第6話

結婚を理由にやりたい仕事を諦めようとしている部下と、やりたい仕事を理由に結婚を犠牲にしている楓。

どちらもすごく気持ちが分かるし、何とも難しい問題ですよね。
どんなに女性が仕事をしやすい世の中になったとしても、出産となれば半年~1年以上は仕事を休まねばなりません。

復職したときに同じ部署に戻れたとしても、環境は何かしら必ず変わっていると思います。それをポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるか?

企業に残る男社会と不変を好む習慣

以前知り合いに言われたことがあります。
女性の人生は、途中からあきらめの選択をしなければならない」と。

出産すると、産休育休に入るだけでなく復職した後も育児をするために時間制限が出てきます。そうすると残業がある仕事ができなくなり、時短勤務になる場合が多いでしょう。

しかしキャリアアップをしたいと考えたとき、そのためには仕事にかける時間や負担がどうしても大きくなってしまう職種もあるでしょう。その場合はその仕事をあきらめるしかなくなってしまうんですよね。

私も以前とある雑誌編集部で働いた時期があったのですが、日々感じていたのは、いろいろな意味において男社会で、変化を嫌がる会社だな…ということでした。

当時私はその会社にライターとして雇われていたのですが、締め切りが迫れば深夜0時を回るのは当たり前でしたし、編集者が依頼するライターは基本的に固定。一度でも休めば、もう次からは自分に依頼が来なくなるような環境でした。まさに仕事の奪い合い。

そのような環境下で仕事を休んで出産するというのは、イメージが付かないのも仕方がないように思います。

偏見をなくし事例をつくる企業努力

結局のところ、この問題は個々人の考え方というより、企業側の努力が必要な部分だなと思っています。

楓の部署に、もし先に結婚・出産をして、子育てをしながらも編集長としてバリバリ活躍している人がいれば自分もできそうというイメージが付きやすいでしょう。

楓が戦う相手は、夫である誠でも、部下でもなくて企業です。

性別で体力差があるのは仕方ない部分もあるけれど、精神力やストレス耐性でいえば性別での差はあまりないように思います。
であれば、育休も復職後の時短勤務も夫婦間で柔軟に決めていける環境であるべきですよね。妻がフルタイムで働いて、夫は時短勤務で家事育児を担ってもいい。
そもそもフルタイム勤務とか時短勤務といった概念も必要なのかが怪しいところ。全員6時間程度の勤務を基本にしてしまってもいいのでは?

もしくは世帯収入があるように、世帯労働時間の概念を確立して、その世帯労働時間を各家庭の夫婦間で調整し合う方法でもいいかもしれません。

そうすれば、時間の使い方について夫と妻がバラバラに考えるのではなく、家族の時間として使い方が変わってきそうです。
より充実した人生になりそうですよね。想像しただけでわくわくしちゃいます。

家族が強い社会。家族の時間を楽しみつつ、実力がある人がその可能性を十分に発揮できる世の中になっていけばいいなと思います。

妊活・産休のフォローをする私、納得しているけれどつらい|誰も悪くない


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