子なしの大人には想像できない子どもの行動、情報共有が命を救う
ママリ編集部の湯浅です。僕は40代既婚の子どもなし男性で、ラベリングされるとしたらいわゆる典型的な「おじさんサラリーマン」です。
ママリで掲載している「母の勘を信じて(硬貨誤飲編)」という漫画に背筋が凍ったので、少し書きたいなと思います。
当たり前ではない親の知識と経験
大人が当たり前にとっている日々の行動の多くには、小さな子どもにとってたくさんの危険が潜んでいます。すごく当たり前に聞こるのですが、子ども行動は想像以上に予想できないもの。
特に1人目の子どもが生まれた家庭では、子どもの安全を守るために短期間たくさんの情報を収集し、数々のヒヤリハット体験を通じて学んでいきますよね。情報と経験が蓄積されていくんです。
そのように子持ち家庭得てきた情報や経験は、子育て中の親にとっては当たり前になっていきますが、子育て経験のない大人にとっては未知の世界だったりします。
漫画にあった100円硬貨の誤飲もそうですね。
漫画の中では、全く悪気はなく、子どもに喜ばれると思って叔父が渡した100円を誤飲した子が大変なことになりました…。
ママが怒るのは当たり前のリアクションだと思いますし、おじさんがお小遣いをあげて子どもたちを喜ばせたいと思った気持ちも理解できます。悪意がないから、余計に辛いですね。
でも、子どもの行動に対する意識や知見に子育てしているかどうかで大きな差があるんです。
不慮の事故における子どもの死亡要因
厚労省がまとめているデータによると、0歳児の最も多い不慮の事故における死因はやはり「不慮の窒息」。年齢が上がると行動範囲が広くなるので「転倒・転落・墜落」「不慮の溺死および溺水」「交通事故」なども事故要因の上位に入っています。
とは言っても、不慮の事故による死亡数は減少傾向にあり、1980年以降の35年間で10分の1以下に下がり、その後の20年で更に4分の1に減少しているようです。
医療技術の進歩や製品の改善などももちろんですが、子育て家庭の意識向上が大きな減少要因だと思います。
大人同士の情報共有を心がけたい
僕にもかわいい甥っ子や姪っ子がおり、仲が良いので週末に2人だけで遊びに来てくれることがあります。会社の同僚の子どもたちと遊ぶこともあります。
子どもの年齢や性格によって注意すべきことは異なるとは思うのですが、誤飲だけでなく、食物アレルギー、手の届く場所にある物の制限、玄関やベランダのドアは必ず閉めるなど、子どもと相対する大人として意識すべきことはたくさんあります。
ありがたいことに、僕はママリ編集部で仕事をしているので様々な知見が入ってくるのですが、普通はそんなことないですよね。
子どもがいない大人が、子どもの安全について情報収集することはほぼないのではないでしょうか。日常生活に必要な情報ではないので、そもそも視界に入ってこないのが現状でしょう。
だからこそ、できるだけ大人同士で情報を共有することが大事。特に気をつけて欲しいことは、親側からちゃんと伝えること!安全のための最低限のルールはもちろん、親の拘りも含めてできるだけ伝えることが大事。
とは言っても、言い出したらきりがない…。だからこそ、
・子どもに何か与える・渡す時は事前に相談して
・外に行く時は事前に相談して
など、状況によって確認のタイミングを設けるのが良いのかなと思っています。
悪気なく乳児にハチミツを与えたり、アレルギー反応のある食材を与えたり、ちょっとの間だけだからとベランダのドアを開けっぱなしにしたり…。考え出したらきりがないのですが、どれも容易に想像できちゃうのが怖いですね。
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