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ヤマハアップライトピアノU1E クリーニング
こんにちは。おはなピアノです。
コロナ禍以降、ピアノ業界は巣ごもり需要に沸いており、使われていなかったピアノを再び使ってみようという動きも活発です。
おはなピアノにはクリーニングの依頼が途切れることなく入りますが、今回ご紹介するピアノは運送会社さん経由でのご依頼です。
ピアノの運送会社でも、クリーニングはメニューとして用意がありますが、それはあくまでも外装研磨です。中のアクションを整備したり調律することはできませんので、運送後に技術者が行うケースも多いのですが、お預かり中にクリーニングも修理も調律も終えてからご納品できたらすぐに使うことができてよいですよね。
さてこのU1Eはまず外装のお掃除と研磨を行います。
1,掃除機と雑巾で上から下まで表から裏までこびりついた汚れとホコリを取り除きます。
2,水拭き→ピカール→コンパウンドで三段階の外装研磨を行います。
★角など細かいところは綿棒やつまようじを使って汚れを落とします。
★深い傷は研磨では消えません。
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3,次に内部のお掃除です。まず鍵盤を外して掃除機をかけ、雑巾で拭きます。
★外した鍵盤も一鍵一鍵磨きます。
★鍵盤を支えているピンも磨きます。
★木にしみ込んでいるシミ・汚れはとれません。
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4,アクションを外します。
一人はハンマーファイリング、一人は弦磨きとプレッシャーバー磨きなどを行います。
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5,修理を行います。今回はジャックスティックが見られたので、ジャックとウィッペンのセンターピン交換を行います。
★ウィッペンにもほこりがたまっているので一つ一つ雑巾で拭きます。
★スプーンも磨きます。
★修理を終えたらアクションを組み立てて弦合わせなどを行います。
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6,今回は屋根板のヒンジのさびがみられたので部品交換を試みましたが、現行とは長ヒンジの形状が異なるため、取り寄せは不可でした。
★さび落とし→ピカールで磨きます。
★鍵盤蓋の長ヒンジも同様に磨きます。
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7,あとは調律、整調、ペダル調整、ペダル磨きです。
★A=433Hzだったため、まずは引き上げ調律を行います。
なんとか5月中にはご納品できる状態になりました。
引き続き仕上げていきます。
すでに次のご依頼も入っており、7・8月は工房が暑くて長時間の作業ができませんので作業開始は夏以降となりますが、もしクリーニング気になる方がいらっしゃいましたらお気軽にお問合せください。
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