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巻き線の張弦

※この記事はおはなピアノのウェブサイトに過去に掲載していた過去記事になります。


本日はU3Eの張弦に行ってきました。

YAMAHAのアップライトピアノです。

少し古いので私の持っているピアノカタログには載っておらず、、

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/about/model_history_up/

このようなページを参照してみました。

お持ちのピアノ、確認してみますか?


U3Eは1965年5月〜1970年3月まで発売されました。

価格は途中で変わってますが、発売当時は270,000円です。

現在の物価だと109万くらいのようです。

ほ、本当?高いですねー^^;

さぞや憧れの楽器だったことでしょう。。

サイズは幅1540×高さ1310×奥行き650mm 248kg

Eシリーズは、時々見かけますが、やはりもう50年近く経つピアノなので、

また、ヤマハの黄金期よりは少し前のピアノなので、

よく「昔のピアノの方が良いって聞きますけど、、」と言われますが、

そこで指す「昔」より、もう少し前のシリーズになるかな〜と思います。(主観です)

ですが、今日のピアノは、途中でオーバーホールがなされていたため、

アクションも鍵盤機構もピカピカ!で、新品のように眩しい。

ただしハンマーは植え替えたままなのか、音はかなり硬めかな。

これからたくさん弾いてもらってまろやかな音になっていくと良いですね。


弦は、前回の調律中に低音が切れてしまったのです。

ピアノの低音部の弦は、鋼鉄の芯線に銅線を巻いて作られています。

これは低い音を出すために鋼鉄をどんどん太くしていくと、豊かな振動が得られず、

どんどん長くしていくと、ピアノが大きくなってしまうので、

銅を一重、二重に巻きつけて低音を確保しています。

銅線を巻きつける技術は、学生時代に実習でたくさんやりましたが、本当に難しいです^^;

機械の回転に合わせて巻きつけますが、隙間ができてはならず、重なってはならず、

適切なところで切らなければならず、、、

でも偶然?うまくできた時はすごく嬉しかったです。

でも実際に張ってみるとボンボン言ったり(詰まりすぎ)、ジンジン言ったり(隙間あり)。

難しすぎ。

今は、それを得意としている業者にお願いして作ってもらっています。

巻線といえば、、、と全国で知れ渡ってる業者があるのです。

そういうオンリーワンな技術があるって素晴らしいですね♪

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